ラニーニャ現象 春の間に終息へ

2018年3月9日(金)15時45分 tenki.jp

気象庁は9日、エルニーニョ監視速報を発表。2月もラニーニャ現象が続いているとみられますが、今後、春の間に終息する可能性が高くなっています。

2月の実況

気象庁は9日、エルニーニョ監視速報を発表しました。2月のエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値より低い値で基準値との差は-0.9℃、ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の12月の値は-1.0℃でした。太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部から東部にかけて平年より低くなりました。海洋表層の水温は西部で平年より高く、東部で平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動と中部の大気下層の東風(貿易風)はともに平年並みでした。大気の状態にはラニーニャ現象時の特徴が不明瞭でしたが、海洋の状態からはエルニーニョ監視海域の海面水温が今後急激に上がるとは考えにくく、ラニーニャ現象が続いているとみられます。

今後の見通し

太平洋赤道域の海洋表層では、西部から中部へ暖水の東進が見られ、この暖水が今後東部に達すれば海面水温の平年より低い傾向を解消に向かわせると考えられます。エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が今後次第に基準値に近づき、夏は基準値に近い値で推移すると予測しています。以上のことから、今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高く、夏には平常の状態である可能性が高くなっています。

西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況

西太平洋熱帯域: 2月の西太平洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い値でした。今後次第に基準値に近づき、夏には概ね基準値に近い値で推移すると予測されます。
インド洋熱帯域: 2月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値に近い値でした。今後夏にかけて基準値より低い値か基準値に近い値で推移すると予測されます。

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