融雪期の北陸 積雪の多い地域を中心に土砂災害や浸水害 なだれによる被害に注意!

2022年3月14日(月)17時56分 tenki.jp

この時期は積雪の多い山間部で土砂災害リスクの高まる所があります。河川の増水や氾濫、なだれによる人や建物への被害が発生することもあり、雪が完全に解けるまでは注意が必要です。

積雪の多い地域を中心に融雪による土砂災害や浸水害 なだれによる人や建物への被害に注意!

今冬は強い寒気が断続的に流れ込み、3月14日現在の北陸地方では、山間部や山沿いで平年を上回る積雪となっています。
融雪が進むと地中の水分が多くなりがけ崩れや地滑りなどの土砂災害の危険性が高まる所が出てきます。気象庁HPの「土砂災害危険度分布(キキクル)」は、現時点では主に暖候期の降雨によるものが対象となっています。融雪に起因する土砂災害リスクは含まれていないと考えられますので注意が必要となりそうです。融雪は、気温が高いほど、雨量が多いほど、風が強いほど進んでいきます。気象庁では、これ等を考慮して融雪注意報の発表基準を、新潟・富山・石川・福井の4県毎に独自に定めています。
また、春先は全層なだれが発生しやすくなります。流れ下る速度や距離は表層なだれに比べて小さいものの、破壊力が大きくなる傾向があり危険なものがあります。前兆現象を伴うことが多く、雪の斜面にひび割れやしわができる、あるいは融雪が急に増えるなど、ふだんと違う現象が現れた時は危険性が高まっていることがあります。周囲の状況の変化には十分気を配って下さい。
雪は貴重な水資源となりますが、様々な災害ももたらします。雪が解けてなくなるまでは注意を怠らないことが肝要です。

このあとも 春の5K「強風」「乾燥」「気温差」「花粉」「黄砂」に注意!

「強風」に関して、
春は穏やかなイメージがありますが、案外風は強くなっています。福井・金沢・富山・新潟の4地点に関して、北陸地方への台風の接近(台風の中心が新潟、富山、石川、福井のいずれかの気象官署等から300km以内に入った場合)がゼロとなった2020年の毎正時の観測データから、風速8m/s以上を観測した回数を月別に集計すると、4県の合計では3月が最も多く136回となりました。以下多い順に2月、4月となり、この時期は平均して風が強くなっていることが分かります。
「乾燥」に関して、
福井・金沢・富山・新潟の4地点ともに、日最小相対湿度の観測史上最も低い値の通年トップ10は全て3月〜5月の春の期間に観測されています。中でも金沢では2005年4月6日に日最小相対湿度が4%という記録を観測、この時期は火の取り扱いに最も注意が必要時期と言えそうです。
「気温差」に関しては、
春(3〜5月)は寒暖差が最も大きい時期に記載の通り、この時期は、日毎の最高気温の気温差や、1日の中での朝晩と日中との寒暖差が最も大きくなっています。最新の天気予報をチェックをして服装選びの参考にして下さい。
「花粉」に関して、
現在「スギ花粉」が、西日本や東日本を中心に多くなっています。「ヒノキ花粉」を含めれば「花粉」シーズンは4月頃まで続くと予想されます。花粉症の方は外出の際は花粉飛散情報なども参考になさって下さい。
「黄砂」に関して、
3月の始めには、西日本を中心に石川や富山でも黄砂が観測され、このあとも5月頃までは黄砂が飛来する可能性があります。低濃度であれば自動車や洗濯物に汚れが付着する程度にとどまりますが、ごくまれに高濃度のまま飛来して、視程悪化による大きな交通障害をもたらすことがあります。黄砂情報を時々チェックして注意して下さい。

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