暖かくなると注意!? この時期やっておきたいゴキブリへの”先制攻撃”と”予防”
2025年3月29日(土)5時10分 ウェザーニュース

2025/03/29 05:19 ウェザーニュース
3月後半は気温の変化も大きく、春らしい暖かさと季節が冬に戻ったかのような寒さが繰り返しています。
暖かくなると、家では望ましくないものも蠢(うごめ)き始めます。「ゴキブリや害虫対策を考えるなら、この時期に先制攻撃するのが効果的」と、虫ケア用品最大手のアース製薬はすすめています。
春の間に対策しておくべき理由、効果を上げるポイントなど教えていただきましょう。
なぜ、春の害虫対策が大事?
なぜいま、ゴキブリや害虫への対策をしておいた方がいいのでしょうか。
「一般家庭でよく見かけるクロゴキブリは、冬の間は外で休眠し越冬していることが多く、家の周りでは庭やベランダの植木鉢、プランターの下や何かの隙間などが越冬場所になります。
春になり暖かくなると休眠から目覚め、活動を始めます。そして、餌(えさ)があるところや居心地のいい場所を求めて、家の中に入ってきてしまうのです」(アース製薬)
休眠中は夏のように活動はせず、食べることもなく成長もしません。クロゴキブリは幼虫や卵で越冬することが多く、卵は通常、越冬後の春に孵化するそうです。
「このようにクロゴキブリは春になると活動を始め、気温が上がり 25~28°C程度になると最も活動しやすい時期となります。
また、メスは一生に15〜20もの卵鞘(らんしょう)を産みます。1つの卵鞘には22〜28個の卵が納められているため、1匹のメスから約500匹にも増える可能性があります。つまり、非常に繁殖力が強いということです。
この時期にクロゴキブリを家の中に『侵入させない』ことが一番重要です」(アース製薬)

春に対策をしておきたい理由は、ほかにもあります。
「春は新しいことが始まる季節ですが、引っ越しや買い物など段ボールが家にあることが増えますね。ゴキブリは保温性・保湿性が高く隠れ場の多い段ボールを好みます。快適な住処(すみか)を提供してしまう前に、早めに処分してください。
引っ越しや部屋の模様替えは、家中のゴキブリをまとめて駆除するチャンスでもあります。効果的な先制攻撃で一気に駆除してしまいましょう」(アース製薬)
春におすすめ”先制攻撃”と”予防”
ゴキブリへの先制攻撃で使いたいのは、隙間の奥まで薬剤が届いて駆除後や予防効果もあるワンプッシュタイプの駆除剤やくん煙剤だといいます。
「ワンプッシュタイプの駆除剤やくん煙剤は、ゴキブリが潜む隙間まで薬剤が行き渡ります。
効果を高めるためには、家中の全部屋同時に使用することです。ゴキブリはわずかな隙間でも潜むことができるので、家中まるごと対策することをおすすめします」(アース製薬)
駆除剤を使用する際は、説明書をよく読み、ペットや観葉植物、食品などに薬剤がかからないよう準備しましょう。使用後は十分な換気と掃除をします。そして、大切なのが2〜3週後に再度使用すること。
「くん煙剤などは効果の高い駆除剤ですが、ゴキブリの卵鞘はとても硬く薬剤をはじいて卵を守っています。ですから、卵がかえる2〜3週間後に、再度使用することをおすすめしています」(アース製薬)
その後は、ゴキブリや害虫に“好かれない環境”をつくりましょう。
「ゴキブリは乾燥に弱いため、こまめに換気して好む環境をつくらないようにします。また、エサとなる食べ残しや生ゴミの始末などを放置せず、家の中を清潔に保ちましょう」(アース製薬)
先手を打っておくことで、ゴキブリや害虫の存在に怯(おび)えないですむようにしたいですね。