土俵女人禁制、識者も「見直し必要」 相次ぐ廃止論、対応は

4月6日(金)16時46分 J-CASTニュース

両国国技館

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大相撲の「長年のしきたり」である土俵への「女人禁制」への風あたりが強くなっている。

地方巡業中、救命活動のため土俵に上がった女性へ「降りて」とアナウンスした問題を受け、ワイドショーのコメンテーターらから「廃止」論が相次いでいる。そのほか、土俵へ上がることを拒絶された現職女性市長が異議を唱え、地方巡業の実行委員会からも見直し論が出る展開となっている。



女性市長が土俵下であいさつ、「悔しい」




京都府舞鶴市の巡業であった、救命女性への「土俵から降りて」アナウンス問題を受けて「女人禁制」に注目が集まる中、2018年4月6日には、大相撲の巡業が兵庫県宝塚市で行われた。



女性市長である中川智子市長は、「土俵上であいさつしたい」と日本相撲協会側に申し入れたが、「伝統に配慮してほしい」として断られた。中川市長はこれを受け入れ、土俵下であいさつした。



女性という理由で、土俵下であいさつをさせられることについて、「悔しいです」「つらいです」と述べ、「女性が土俵にあがるのは、いけないことでしょうか」と会場の参加者らに呼び掛ける一幕も。伝統を守ることも大切だが、「変革する勇気も大事」と指摘した。各メディアが報じた。



女人禁制をめぐっては、テレビのワイドショーでも批判的な意見が相次いでいる。



6日放送の「ひるおび!」(TBS系)では、博報堂若者研究所リーダーの原田曜平氏が


「(女人禁制の根拠や理由にかんする)説がこんなにはっきりしないんだったら、いい機会と思って、やめちゃえば良いんじゃないですか」

と提言。東京相撲記者クラブ会友の大隅潔氏も


「これを機会にひとつ、(見直しを)検討してみるのも、あるんじゃないかと思いますね」

「今がチャンスかな」

「検討してみる機会」

と、相撲への女性人気の高さにも触れつつ、見直し論に言及した。



「今回の出来事を機に積極的に考えて行く事が必要」




5日には、「ビビット」(TBS系)で、演出家のテリー伊藤さんが


「女人禁制は廃止してもいいんじゃないですかね」

「ルールは変わっていくわけだし、不自然ですよ」

と指摘した。また、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)でも、相撲好きで、日本相撲協会の元外部委員だった漫画家のやくみつるさんが、


「(女人禁制は)そんなのとっとと撤廃しちまえ」

と、過去にも主張したことがあることを明かした。2000年に太田房江・大阪府知事(当時)が、春場所の府知事賞授与の際に土俵に上がることを認められなかったことを受けた発言だった。


6日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)も、舞鶴や宝塚での巡業の話を取り上げた。司会の宮根誠司氏は、相撲協会に対し、「伝統を守る」ということはあるとしても、「(女人禁制について)変えるものは変える。変えないものは変えない。変えないなら、その理由をファンに説明して、透明化していった方がいいですね」と提言していた。



今回の議論の発端となった4日にあった舞鶴巡業の「大相撲舞鶴場所実行委員会」からも、異論が飛び出した。実行委が5日、公式サイトで発表した「舞鶴場所における一連の経過と実行委員会の見解」によると、問題のアナウンスについて、


「実行委員会としましては、場違いのものであると考えております」

と指摘。さらに、


「この度のアナウンスの件につきましては、昨今の女性の社会進出や多くの女性の大相撲人気の高まりを考えたとき、今回の出来事を機に積極的に考えて行く事が必要であると思っております」

と、直接「女人禁制」や「見直し」といった言葉は使っていないながらも、見直しの検討の必要性に踏み込んだ。

J-CASTニュース

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