お代替わりと秋篠宮家の未来——33億円「宮邸大規模改修」と、職員51人「皇嗣職の新設」

4月12日(金)11時0分 文春オンライン

 長女・眞子さまの結婚延期問題で国民の注目が集まっている秋篠宮家だが、お代替わりを契機に、事実上の「皇太子」に当たる皇位継承順位第1位の皇嗣となられる秋篠宮さまについて、宮内庁内部で懸念の声が上がっている。



「東日本大震災八周年追悼式」に臨席された秋篠宮ご夫妻 ©JMPA


 宮内庁関係者が語る。


「秋篠宮さまは日蘭協会など12の団体で総裁や名誉総裁を務められていますが、皇嗣となってもこうした役職をほとんど全て、そのままずっと続けるのではないかという心配の声が、庁内では上がっています。天皇陛下や皇太子さまはこれまで、臨時の名誉職には就かれてきましたが、天皇陛下は常任の総裁や名誉総裁を務められてはいません。皇位継承者や皇位継承順位第1位のお立場には、公平性と中立性が求められるからです」


 たしかに、常任の名誉職については、皇太子さまと皇太子妃雅子さまは、日本赤十字社の名誉副総裁を、秋篠宮妃紀子さま、常陸宮ご夫妻、三笠宮妃百合子さま、同宮家の信子さま、高円宮妃久子さまとともに務められているだけだ。



 昭和天皇は1964年の東京五輪と1972年の札幌五輪で名誉総裁を務め、天皇陛下も1998年の長野五輪で名誉総裁を務められた。皇太子さまも新天皇として、来年の東京五輪に名誉総裁として臨まれることが決まっている。だが、いずれも臨時の名誉職だ。


 一方で、秋篠宮さまは12団体で総裁や名誉総裁を務めており、お代替わり後もそれを続けられる見通しだというのだ。


「皇族も高齢化が進み、亡くなられたり、結婚されたりするなかで皇室全体の人数が先細りしている現状では、宮家の担務として、ある程度は仕方がないことなのは事実です。秋篠宮さまが務められているものには代々、宮家の皇族が継承してきた歴史あるものもあります。



 例えば大日本農会総裁は代々皇族が継承してきたもので、旧皇族の梨本宮から高松宮さまが引き継ぎ、それを引き継いだ桂宮さまが2014年に亡くなられたことから、秋篠宮さまにたすきが繋がれたという経緯があります。


 ただ、日本とオランダの友好親善を目的とした日蘭協会の名誉総裁のような役職は、ある程度、自由が許される宮家の公務としてはふさわしいものですが、皇嗣の立場では公平性の点でどうなのかという疑問の声があるのです」(前出・宮内庁関係者)



 天皇陛下は国の大小で来日した賓客への対応を変えることが一切ないことで知られる。日蘭協会にだけ深く関わるということは、皇嗣にとってオランダは特別という誤った印象を与える恐れがあるのは確かだろう。



秋篠宮家のお世話をする職員51人の「皇嗣職」を新設


 さらに、お代替わりを契機に秋篠宮さまが皇嗣となられると、秋篠宮家のお世話をするために職員51人の皇嗣職が新設される。これは皇太子ご一家のお世話をしている東宮職の50数人とほぼ肩を並べる規模だ。秋篠宮家をお世話する職員の数は、悠仁さまのご誕生当時は10人余りだった。将来天皇となる悠仁さまのご誕生以降は随時、増員が行われたが、それでも20人余りに過ぎなかった。それが、秋篠宮さまが皇嗣となられることで皇太子家と同等の待遇となるのだ。



 人数だけではなく、東宮職トップと同様に皇嗣職のトップには「大夫」の呼称が与えられ、東宮侍医長以下専属の侍医がいる東宮職のように、皇嗣職侍医長以下の侍医がつく。秋篠宮家をはじめとする宮家は専属の侍医を持たず、民間にかかりつけの医師がいるのが通常だ。要するに事実上、秋篠宮家は「宮家」ではなくなるのだ。


 また、ご自宅の規模も東宮御所と同等となる。秋篠宮邸は延べ床面積約1600平方メートルで、旧秩父宮邸を改修して1997年から使用していたが、皇嗣としての活動が広がることから、約33億円をかけて大規模改修される。工事の間はご一家で赤坂御用地内に約9億8千万円をかけて新設された「御仮寓所」で過ごされるが、この御仮寓所は延べ床面積約1378平方メートル。ご一家が改修後の宮邸に戻った後は、皇嗣職の事務所と収蔵庫として使用される。さらに、宮邸の北側にある赤坂東邸と宮邸を渡り廊下で結び、ここも住居として利用するという。つまり、「皇嗣御所」とでも呼ぶべき秋篠宮邸は、私的スペース、公的スペース、事務スペースを含めて最終的には延べ床面積約5500平方メートルにまで拡張されるのだ。



 これは東宮御所の5460平方メートルとほぼ同じだ。2008年に東宮御所を全面改修した際は、皇太子妃雅子さまの公務がご病気のためにままならず、最悪の状況だったこともあり、約10億円の改修費に「贅沢だ」などといった批判の声も一部では聞かれた。だが、秋篠宮邸は33億円の改修費と事務スペースになる御仮寓所の約9億8千万円と合わせて約43億円もの資金が投じられるのだ。



 秋篠宮さまは昨年11月の誕生日会見で、大嘗祭について「身の丈にあった儀式に」すべきとの考えを示された。これは国民の負担を考慮して大嘗祭の経費や天皇陵の規模を縮小するという天皇陛下のお考えに追随するものとみられるが、宮邸の大規模拡張のことを考えると、やや疑問を感じる向きもあるだろう。秋篠宮さまは、お代替わり後の呼称について、歴史上は息子ではなくても「立太子」が行われた例があることから「皇太子」とする案があったものの、自身が皇太子として育てられていないことを理由に皇太子の称号に難色を示されたと伝えられる。その結果、「皇嗣」に落ち着いたわけだ。だが、事実上の「皇太子」の格である「皇嗣」とは何のためにあるのか、という疑問が国民の間に持ち上がるのも無理からぬことだろう。


(「週刊文春デジタル」オリジナル記事)



(朝霞 保人)

文春オンライン

「秋篠宮」をもっと詳しく

「秋篠宮」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ