「過剰に臆病な上の子」の親が悪気なく繰り返している“NG習慣”とは?

2024年4月10日(水)20時0分 ダイヤモンドオンライン

「過剰に臆病な上の子」の親が悪気なく繰り返している“NG習慣”とは?

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写真はイメージです Photo:PIXTA

「きょうだいを育てるときは“愛情配分”に要注意」そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。本記事では子育て世代で話題沸騰中の新刊『「強み」を生み出す育て方』に掲載しきれなかった原稿を独占公開。25年間の塾経営でたどり着いた【きょうだいを育てる時に、最優先にすべきこと】をお届けする。

きょうだいの育て方→「愛情配分」を最優先に

“きょうだいの育て方”で要注意な落とし穴は、「愛情の配分」です。

 下の子が生まれると、上の子に、指しゃぶり・おもらし・夜泣き・親へのまとわりつき・グズりなどの赤ちゃん返りが起こることも多いですが、これらは親の愛情を自分に向けるための行動です。

 上の子は親の関心を自分へ引き寄せたい一心なのです。

 そんな上の子の寂しい気持ちを見落として「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだからがまんして!」と言ってしまうと、上の子は突き放されたように感じて、少しずつ自信を喪失してしまいます

 その反動で、赤ちゃん返りが長引いたり、環境の変化を過剰に怖がるという臆病な性格が形成されてしまうこともあります。

「きょうだいは平等に育ててはいけない」とお伝えしました(詳細は『「兄弟・姉妹は平等に育てるべきだ」が大間違いなワケ』を参照)。親の愛情も「上の子に、より多く与える」という気持ちでいないと、上の子が欲求不満になってしまうのです。

 もちろん、親から子ども達へ贈る愛情に優劣は存在しません。それでも、子どもは親から受ける愛情の差にかなり敏感なので、親が入念に意識してあげるのがおすすめです。

 下の子には手がかかりますから親と一緒に過ごす時間が多くなるのは仕方ありません。しかし、上の子に疎外感を与えないように愛情の配分に注意してあげることが大切です。

 上の子と一緒にいる時は、親密なスキンシップを増やし「さみしい思いをさせてごめんね」と気持ちに共感してあげましょう。

 時には下の子の世話をパートナーや祖父母に任せて、上の子と二人きりの時間を作り「愛情の補充」をしてあげてください。

きょうだいであっても、子どもの強みを伸ばす「ピッタリの習い事」は異なる場合があります。『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より

子育て成功のカギは「強み育て」にある

『「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。

 そこで「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!

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