<府教委・森友文書>借地でも価格交渉 財務省答弁と矛盾

4月17日(火)22時11分 毎日新聞

森友学園が小学校用地として購入した国有地。現在は国に返還されたが建物は残ったまま=大阪府豊中市で2018年3月14日、本社ヘリから加古信志撮影

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 大阪市の学校法人「森友学園」が大阪府豊中市の国有地で開校を目指した小学校設置計画を巡り、大阪府教委は17日、学園側が府に提出していた認可申請に関する文書を初めて開示した。学園側は文書で、当初定期借地だった国有地の賃料について「近畿財務局との交渉により借地料が確定した」などと記載。国会答弁で価格交渉を否定していた財務省の信頼性が揺らぐ形になった。


 借地料の交渉の経緯が書かれていたのは、2015年12月21日の認可申請の変更届。「近畿財務局の方針で、大阪府私立学校審議会において『認可適当』と認められた後に借地料の交渉に入った」などと、15年1月の私学審の答申後に、学園が近畿財務局と交渉したことが記されていた。


 16年3月、予定地の地中から見つかった新たなごみを理由に、学園は同6月、鑑定価格から約8億円安い1億3400万円で購入。しかし、翌月に府に提出した購入を報告する申請の変更届では「将来の展開の可能性が広がるため」とごみの存在に触れていなかったことも分かった。


 今回府が開示したのは、大阪地検に任意提出していた小学校の設置計画書や設置認可申請書、4回にわたる申請の変更届などの写し計502枚。府は当初「刑事訴訟に関する書類は公開の適用外」としていたが、地検の意見を求めたうえ「問題ない」として情報公開請求に基づいて開示した。


 小学校の認可申請を巡っては、毎日新聞の報道などで学園が実体のない寄付申込書を府に提出していたことが判明。他にも学園前理事長の籠池泰典被告(65)=詐欺罪などで起訴=の経歴など書類の虚偽記載が明らかになっていたが、開示された文書では、学園への寄付一覧や金額は黒塗りにされ、収支計画や財務関係書類も一部を除いて黒塗りだった。【津久井達、芝村侑美】

毎日新聞

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