【財務次官セクハラ疑惑】傷口広げる財務省 閣内・与党からも批判続出

4月17日(火)21時18分 産経新聞

閣議終了後、記者団の質問に答える野田聖子総務相=17日午前、首相官邸(春名中撮影)

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 財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑をめぐり、麻生太郎副総理兼財務相は17日、被害を受けた女性記者が名乗り出るよう改めて求めた。これに対し、財務省の顧問弁護士に説明しない限りセクハラの事実を認定しない態度は被害女性への配慮に欠けるとして、政府・与党からも激しい批判が続出した。福田氏更迭を先送りするような財務省の姿勢は、かえって問題の傷口を広げている。

 「信なくば立たず。国民の信頼を得るために、行政のトップである私自身が一つ一つの問題に責任を持って必ず全容を解明し、膿(うみ)を出し切っていく決意だ」

 安倍晋三首相は17日、訪米に先立ち首相官邸で記者団の取材に応じ、相次ぐ不祥事に責任を持って対処する考えを強調した。

 野田聖子総務相は記者会見で、財務省が顧問弁護士に被害女性が訴えるよう求めたことについて「違和感がある。(被害女性が)加害者の関係者に話をしにいくというのは普通ではできない」と述べ、保護すべきは福田氏よりも女性記者だと訴えた。

 自民党の二階俊博幹事長も記者会見で「(国会審議で)最もリーダーシップを発揮すべき財務省が弁解に終始しなければならない。大いに反省してもらいたい」と批判を強めた。

 同党の吉田博美参院幹事長は都内で開いた自身の政治資金パーティーで、首相に関して「最高の長所は人を、友人を大事にする。最大の欠点はその人たちをかばいきる」と評し、「ダメはダメと言って明快にすることも今こそ大事なときだ」と語った。

 公明党では、支持母体の創価学会の婦人部を中心に、財務省の対応に強い批判が起きているという。山口那津男代表は記者会見で「福田氏を含め、政府や財務省として、誠実に説明責任を尽くしてほしい」とクギを刺した。

 官邸サイドは、強気を崩さない麻生氏とのはざまで対応に苦慮している。菅氏は記者会見で「財務省で事実関係を解明する調査を進め、任命権者の財務相が必要な対応を行うと考えている」と述べるにとどめた。

 政府・与党は、17日に訪米した安倍首相とトランプ米大統領との首脳会談などをきっかけに、守勢が目立つ国会情勢を転換したいと考えていた。しかし、セクハラ疑惑については事実関係の有無を超えて財務省の態度そのものへの批判となっており、影響は首相の帰国後も尾を引きそうだ。(千田恒弥)

産経新聞

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