松屋広報も認める「日本一雅な松屋」...X脚光で23万いいね 京都に出店、特別感の理由とは
2025年4月18日(金)11時30分 J-CASTニュース
「こんな趣のある松屋、行ってみたい...」──。
牛丼チェーンとして知られる松屋について、一見して松屋とは思えないような、外観が和風でラグジュアリーさを感じる店舗があるとXで注目を集めている。実は京都市内のホテルに併設されているのだが、松屋を手がける松屋フーズホールディングス(東京都武蔵野市)に出店経緯を取材した。
東京五輪の「インバウンド需要」見据えて開店
話題となっている店舗は、高級ホテルを展開する米マリオット・インターナショナルの中価格帯ブランドホテル「フォーポイント フレックスbyシェラトン 京都御池」の1階にある松屋だ。
Xユーザー・よごれん(@yogoren)さんが2025年4月16日に「これ本当に松屋?と思って入ったら、本当に松屋だった」と驚きつつ、実際の写真を投稿した。和風の店構えで、中からは日本庭園風の庭を眺めることもできる。
投稿は23万件超の「いいね」を集め、店の珍しさがXでは「地元の松屋と全然違うw雰囲気マジで好きかも」「かなりの高級、老舗の貫禄が」「あのお値段でこの佇まいで食べれるなんて素敵。すごいお得」「こんな趣のある松屋、行ってみたい...」などと驚かれている。
なぜこのような外観で、中価格帯ブランドのホテルに出店したのか。
松屋フーズホールディングスの広報担当は17日、J-CASTニュースの取材に「当時、東京オリンピックのインバウンド需要を見据え開店いたしました」と振り返る。開店したのは20年で、ホテル開業(旧ユニゾ、現在はマリオットグループにリブランド)と同時期だった。
宿泊者専用の朝食メニューもある
広報担当は続けて、
「歴史深い都市の京都は、日本人のみならず外国国籍の方のご訪問も多く、また、弊店は券売機制で外国国籍の方からの需要も高いことも開店した背景としてございます。京都の景観条例を踏まえ、京都という町並みに溶け込むよう和風テイストにいたしました」
と説明。「ホテル内ということもあり、トースト等の特別メニューをホテル側の要望により導入しました」ともいう。
京都御池店はホテル宿泊者以外も「松屋」として誰でも利用できる。一方、ホテルダイニングの位置付けで「宿泊者専用」の朝食メニューとして、和食または洋食から選べる定食4種類を展開。これは、ほかの店舗では販売していないという。
今回の出来事には「反響が大きく非常に嬉しく思います」とのこと。日本一豪華な松屋ではないかといった声も出た同店について「SNSであがっているお客様の声と同様で、『日本一雅な松屋』という認識です」と特別感を伝えた。