大分県中部・別府市周辺で地震が多発 9時前には最大震度3を観測
2025年4月18日(金)10時10分 ウェザーニュース

2025/04/18 10:08 ウェザーニュース
大分県中部・別府市周辺で地震が多発していて、9時前にはマグニチュード3.7、最大震度3の地震が発生しました。震源が浅い地震のため、局地的な強い揺れに注意が必要です。
大分県中部で最大震度3以上は約1年ぶり
18日(金)8時57分頃、大分県中部を震源とするマグニチュード3.7、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。この地震で大分県別府市で最大震度3、大分市や由布市、日出町で震度2の揺れを観測しています。
防災科学技術研究所による速報解析では、南北方向に張力軸を持つ正断層型の地震と解析されています。大分県中部を震源とする震度3以上の地震は昨年5月以来、約1年ぶりです。
それ以前では2016年の熊本地震発生後に大分県内で地震活動が活発になり、4月29日にマグニチュード4.5、最大震度5強の地震が起きました。
中央構造線断層帯に近い震源
別府市など大分県中部は活断層が集中している領域です。四国から別府湾を通って伸びる中央構造線断層帯や日出生断層帯、万年山−崩平山断層帯が知られています。今回の震源は中央構造線断層帯の豊予海峡ー由布院区間に含まれる、堀田ー朝見川断層付近とみられます。
政府の地震調査推進本部は、今後30年以内にマグニチュード7を上回るような大規模な地震の発生確率を公表していて、中央構造線断層帯と日出生断層帯はほぼ0%、万年山−崩平山断層帯は0.004%としています。
また、別府市には活火山である鶴見岳・伽藍岳がありますが、今回の地震は山から離れていることや、震源の深さやメカニズムから、火山活動との関連性は薄いと考えられます。
この領域の地震は震源が10km未満と浅いものが多く、それほど規模の大きくない地震でも、震央近くでは揺れが大きくなりますので注意が必要です。