石破首相「子育てをしながら…」女性の働き方に世間との“ズレ”が露呈「命舐めんな」共働き世代が激怒
2025年4月19日(土)12時0分 週刊女性PRIME
石破茂首相
4月13日に石破茂内閣総理大臣が、兵庫県を訪問。神戸市で米国関税措置により影響を受ける事業者とのディスカッションを行った。
「石破総理は、神戸市男女共同参画センター『あすてっぷKOBE』で、キッズスペースや、一時保育付きのコワーキングスペースを視察。女性の活躍・働き方改革などに取り組む方々と積極的に意見を交換。参加者からは、子育て中の女性が柔軟な働き方ができるよう国としての制度の見直しや、社会全体で活用しやすい雰囲気作りを進めることが重要なのではないか、などさまざまな意見を聞かれたようです」(政治ジャーナリスト)
石破総理の発言に子育て世代が激怒
国民の意見を聞いた上で石破総理は、
「子育てをしながらスキルアップしていくにはどうしたらいいか、多くの意見を得られた。女性はもっと働きたい、自己実現したいという思いは強くあるが、サポート体制がどうなのかということだ」
と私見を述べたのだ。
しかし、その発言はネットで拡散され、子育て世代からの批判の的になった。実際にXでは、
《子育て中は子育てしてんだよ。ほかに何させようとしてんだよ。子育てしかできなくなるから仕事休んでんだろ》
《体力の消耗がものすごく激しいから子育て以外できないんですけどー!?》
《育休って、死ぬ気で子ども産んでその子を生かすことだし、全然楽なものじゃない。でも、悲しいことに育休を長期休みだと勘違いしてる人が一定数いる》
《子育ては片手間ではできませんよ。他に何も入り込む隙間はない。ふざけんな命舐めんな》
スキルアップの前に、子育て真っ最中であろう人々からの本音が集まった。
「総務省の調査によると2021年の『雇用者の共働き世帯』は1,177万世帯で、共働きが普通の時代です。その中でも子育てをしている人々は、石破総理が語った“もっと働きたい”という言葉とは程遠く、“生活をするために働かなくてはいけない”という理由で仕事をしている人が多いことでしょう。中には働くことを前向きに捉えられない人もいると思います。特に母親は、まだまだスキルアップを考える暇もないほど、毎日目まぐるし日々を送っているのが実情です」(前出・芸能ジャーナリスト)
“子育てに専念できるならしたい”が大多数の心の声だろう。前出の政治ジャーナリストは、昨今の日本の経済事情に対しても、働く子育て世代は悲鳴をあげていると指摘する。
「とにかく今の物価高は痛手です。物の値段があがるものの、給料は据え置き。働いてもお金が出て行く状態に悲鳴が続いています。この状態からいつ脱却するのか、その政策を声を大にして伝えて欲しいものですね。スキルアップというより、優先順位をあげるべき問題があるのではないでしょうか」
石破総理と国民のズレは、いつ埋まるのだろうか。