悠仁さまの順調な大学入学と対照的な歩みを重ねられた佳子さまに期待される“国際舞台”での活躍

2025年4月20日(日)21時0分 週刊女性PRIME

秋篠宮さまの56歳の誕生日、佳子さまと悠仁さまと一緒に赤坂御用地で(2021年11月30日)写真/宮内庁提供



「授業や課外活動など、充実した3年間を過ごすことができました。また、忘れられない思い出もつくることができました。先生方や友人たちをはじめとする、お世話になった方々に、深く感謝申し上げます」

 秋篠宮ご夫妻の長男で、佳子さまの弟にあたる悠仁さまは、3月18日、東京都文京区にある筑波大学附属高校を卒業した。卒業式を前に記者から、「高校生活はいかがでしたか」と、問いかけられた悠仁さまは、このように笑顔で答えた。

秋篠宮ご夫妻が見守る中で卒業式



 18歳の悠仁さまは、高校と隣接するお茶の水女子大学の附属幼稚園、附属小学校、附属中学校に学び、文京区の同じエリアで15年間も過ごしている。記者から、「幼稚園からこのあたりの茗荷谷地区は長く通われたと思いますが、思い出はいかがですか」「生涯のお友達はできましたか」と、尋ねられた悠仁さまは、「15年間通ってきた地ですので、少し寂しく感じるところもあるように思います」「忘れられない友達をつくることができたと思います」と、話している。その後、友人らとともに卒業式に出席し、秋篠宮ご夫妻も会場で見守った。

 式では生徒一人ひとりが名前を呼ばれ、悠仁さまは「秋篠宮悠仁」と呼ばれると、返事をして起立した。

 卒業にあたって宮内庁皇嗣職は、高校生活の思い出などについて次のような文書を発表している。

《3年生の初夏まではバドミントン部の活動を楽しみながら、試合に出場されたり、ご友人の応援をされたりしました。学校行事では、文化祭(桐陰祭)、スポーツ大会、沖縄県への修学旅行などに参加され、良い思い出になったそうです。

 昨年9月の桐陰祭では、クラスの仲間と協力して耐熱煉瓦を組み上げた石窯を作成し、その中で焼いたピザの販売を行われました。窯の中の温度を上げるために煉瓦の組み方を変えたり、空気の送り込み方を工夫したりと試行錯誤の連続だったそうですが、上手くピザが焼けた時にはクラスの仲間とともに達成感を味わわれたようです》

 4月から悠仁さまは、筑波大学生命環境学群生物学類の1年生として元気に学んでいるが、大学受験についてはこのように振り返った。

《悠仁親王殿下は、大学ご進学を見据えて学習を続けてこられた中で、筑波大学がご自身の学びたい環境であるとお考えになり、同大学の受験を目指されました。(中略)志願理由書(志望の動機)などの出願書類の作成や面接の練習は、自己理解を深められる機会となったようです。11月下旬の本番の試験は緊張されたそうですが、準備したことを発揮されることができたようで、12月11日に合格されたことについては、喜びはもちろんのこと、それよりも安堵のお気持ちが大きかったとお聞きしております》

 また、3月3日に行われた成年皇族の記者会見や、今後の公的な活動についても、次のように紹介している。

《懸命に準備を重ねられて、緊張感をお持ちになりながらもご自身のお考えを述べられました。ご成年を機に、自らのお立場を改めて認識され、お考えをまとめられる貴重な機会になったものと拝察しております。(中略)9月6日には成年式が行われる予定です。大学ご在学中は学業を優先されることとなりますが、成年式を終えられますと宮中行事へのご出席を始め、公的なご活動の機会が増えることと思われます》

 さらに、次のような秋篠宮ご夫妻の感想も文書で発表された。

《長男は、筑波大学附属高等学校での3年間、学業に取り組み、多くのことを学びながら、桐陰祭と呼ばれる文化祭やスポーツ大会、修学旅行などの学校行事、そしてバドミントン部の活動を楽しむなど、有意義な日々を過ごすことができたようです。このことは、教職員の方々のお導きと大勢の良き友人たちに恵まれたおかげであると思います。(中略)

 高等学校の3年間を含め、これまで長男の成長を支え、また心を寄せて下さった多くの方々に、改めて深く謝意を表します》



悠仁さまの重い立場



 悠仁さまは、皇室に41年ぶりに誕生した男性皇族である。天皇の位である皇位継承順位は、秋篠宮さまに次いで第2位という重い立場にあり、佳子さまは小さいころから弟の面倒をよくみるなど、それこそ家族全員で悠仁さまを大事に育て上げてきた。それだけに感慨深いものがあると思う。手前みそではあるが、この4月に発売された新刊『悠仁さま』(講談社)で悠仁さまの18年の歩みなどを詳しく紹介しているので、拙著を読んでもらいたい。

「私は幼稚園から高校まで学習院に通っており、限られた一つの環境しか経験できていないと感じることが多くございました。そのため、中学のころから別の大学に行きたいと考えるようになり、受験いたしましたが不合格となったため、内部進学で学習院に進学いたしました。

 入学したからにはきちんと卒業するべきだという考えもございましたが、学生生活を送る中でやはり別の環境で学びたいという思いがあったことと、先ほどお話しいたしましたように、ICUで学びたいという思いがあり、退学いたしました」



 佳子さまは2013年3月、学習院女子高等科を卒業し同年4月、東京都豊島区にある学習院大学に内部進学した。しかし、翌'14年夏、学習院大学を中退。その後、国際基督教大学(ICU)のAO入試に合格し、'15年4月、東京都三鷹市にあるICUに入学、卒業している。佳子さまは'14年12月29日の誕生日で20歳となり、成年皇族の仲間入りをしたが、ICU入学前というタイミングでの成年会見で前述のように語った。

 このように佳子さまは、大学受験に失敗している。さらに入学した大学を中退し、別の大学に入り直すなどの紆余曲折をたどってきた。悠仁さまの大学受験から高校卒業、大学入学までの順調な歩みと比べると、対照的なだけに、悠仁さまが希望した大学に合格し、期待に胸をふくらませて大学に通う日々を佳子さまが、どんなに喜んでいるのかがよく理解できそうだ。

 このほど宮内庁は、佳子さまが6月上旬にブラジルを公式訪問すると発表した。今年は日本とブラジルの外交関係樹立130周年にあたり、ブラジル政府から招待があった。期間は約2週間を予定し首都ブラジリアなど複数の都市を訪れるよう調整している。佳子さまの外国公式訪問は昨年のギリシャに続き4回目となる。大学受験失敗という試練を乗り越えて、国際親善の舞台でも活躍している佳子さまから、悠仁さまが学ぶべきものはまだまだありそうだ。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に『秋篠宮』(小学館)、『美智子さまの気品』(主婦と生活社)など

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