BIGLOBEトップBIGLOBEニュース

まったく反省なし! 今村復興相がまた質問を勝手に打ち切り! 「自主避難は自己責任」と被災者を追い詰める大臣など即刻辞任しろ

LITERA4月21日(金)20時47分
画像:自由民主党HPより
写真を拡大
自由民主党HPより

 やはり、この大臣は何の反省もしていなかった──。今月4日の会見で福島原発事故の自主避難者について記者に質問され、「自己責任」「裁判でも何でもやればいい」と発言し、挙げ句、記者に「うるさい!」「出て行きなさい!」と激昂、暴言を吐いた今村雅弘復興相だが、きょうの会見で、同じ記者からの質問に苛立ち、「もういいよ」と打ち切ったというのだ。


 質問をした記者は、本サイトの取材にも応じてくれたジャーナリストの西中誠一郎氏だが、毎日新聞によれば、西中氏は「自主避難者への住宅支援が打ち切られ、行き場のない人もいる。国が調査しないと、実態が分からないのでは」と質問し、今村復興相は「いろんな方がいらっしゃる。よく聞いてから対応したい」と回答。これでは前回の会見と同じで自主避難者への対策を国が見ないふりをしているようなものだが、西中氏が「把握できるのか」と再び問いかけようとすると、今村復興相は〈いらだった様子で「もういいよ。他の人どうぞ」と質問を打ち切った〉というのだ。


 今村復興相は4日の態度が問題となった後の6日に「自己責任という言葉づかいはよくなかった。深くおわびする」「(記者に対して)感情的になってしまった」と陳謝したが、舌の根が乾かぬうちにとはまさにこのことだ。


 しかも重要なのは、今村復興相は「自己責任」発言の何が問題であったかをまったく考えてこなかったことだろう。発言後は自主避難者たちから怒りの声が上がり、6日には原発事故被害者などの4団体が共同で約3万人もの「辞任要求」のインターネット署名を復興庁に提出。村井嘉浩・宮城県知事も10日に「避難せざるを得ない原因は原発事故で、東電や政府の責任は免れない。避難者に失礼」「言葉一つで被災者を傷つけることを忘れないでほしい」と苦言を呈していた。


 しかし、今村復興相はそうした声には耳を傾けず、11日の衆院震災復興特別委員会では「(帰還するかしないか)自分で判断をすることは当然、責任が伴う」と言い放ち、相も変わらず"自主避難者は自己責任"と強調したのだ。


 そしてきょう自主避難者について質問されてキレただけでなく、今村復興相がとった、質問をシャットアウトするという態度──。これは今村復興相がいまも自主避難者に対して「自己責任」「裁判でも何でもやればいい」と考えている証拠にほかならない。


 何度でも繰り返すが、自主避難者は原発事故の被害者であり、自主避難者には何の落ち度もない。そして、人びとが避難せざるを得ない状況をつくり出したのは、原発を国策として推進させてきた政府にある。しかし、安倍政権はそうした事故への責任を放棄して「自己責任だ」と片づけ、支援さえも打ち切ったのだ。冷酷無残と表現するしかないだろう。


 じつはこうした今村復興相の酷薄な姿勢に対し、きょう開かれた参院東日本大震災復興特別委員会において、川田龍平参院議員が自身の経験を語りながら、自主避難者への対策を訴えた。


 川田議員といえば、生後間もなく血友病であることがわかり、治療で使われた非加熱の血液製剤によってHIVウイルスに感染。東京HIV訴訟の原告となり、19歳で実名を公表し注目を集めるなかで国と裁判で闘った経験がある。議員としても、「子ども・被災者支援法」の作成にかかわり、同法案が安倍政権によって骨抜きにされていることに異議を唱えてきた人物だ。


 きょうの復興特別委で川田議員は、こう語った。


「『裁判をするならすればいい』という大臣の発言に胸が痛んだ。自分が薬害エイズの裁判を経験して(思うのは)、被害者や被災者の人たちが自ら裁判をすることはすごく大変なんです。自分が裁判をやることで両親は離婚しました。経済的にも大変でした。経済的にも精神的にも裁判をやることは大変です。そう簡単に弁護士さんも見つかりません。裁判をやることはそう簡単なことじゃないんです」
「私は、被災者の人たちが、裁判をやらなくてもしっかりとした救済や補償を受けられるようにすることが必要だと考え、『子ども・被災者支援法』を前もってつくったわけです。私は裁判にならなくても被害を受けた人たちが当たり前の権利として補償・救済されるのが『子ども・被災者支援法』だと思っています」


 川田議員の言うことはもっともだ。以前、本サイトでも紹介したが、『ルポ 母子避難——消されゆく原発事故被害者』(吉田千亜/岩波新書)には、"自主避難は自己責任"という風潮が政府、行政に蔓延していることから、自主避難する人びとが避難費用の自己負担によって生活が圧迫されている現実、さらには仕事のために夫だけが福島に残り、妻と子どもが避難するという二重生活によって夫婦関係が破綻してしまったケース、あるいは避難をめぐり家族内で意見が分かれ一家離散となってしまったケースなどが描かれている。原発事故によって多くの人びとがこれまでの生活を奪われ、家族さえも崩壊させられてしまったのだ。


 そうした現実を顧みることなく、今村復興相は"文句があるなら裁判でも何でもすればいいだろ"と啖呵を切った──。この言葉は、まさに自主避難者に向けられた国からの「暴力」と言っていいだろう。


 そもそも、4日の「暴言」でこの男が辞任に追い詰められることなく、いまもぬくぬくと復興大臣の座に就いていることが異常なのだが、もはや自主避難をする人びとを傷つけたという反省が微塵もないきょうの態度を看過することはできない。即刻、辞任すべきである。
(編集部)


Copyright © CYZO Inc. All Right Reserved.

はてなブックマークに保存

最新トピックス

国内トピックス

芸能写真ニュース

旬なニュースを配信中 フォローしてね!

注目ワード

話題の投稿画像

「復興相」をもっと詳しく

注目ニュース
鳩山由紀夫元首相「畑や水田にソーラーパネルを設置すると、作物がよく育つ」と“珍説” 「信金の相談役が言っていた」に「農業知らない妄言」「思いつきで薄っぺら」と批判殺到も擁護の声も 産経新聞4月23日(日)23時13分
鳩山由紀夫元首相(70)が「畑や水田の上にソーラーパネルを設置すると、作物を育てながら太陽光発電できる」「そのほうが作物がよく育つ。一挙両…[ 記事全文 ]
投げ飛ばされた妻死亡…夫を殺人未遂容疑で逮捕 読売新聞4月23日(日)20時39分
妻を投げ飛ばすなどして殺害しようとしたとして、大阪府警河内署は23日、同府東大阪市新庄、自営業・本間征司容疑者(36)を殺人未遂容疑で逮捕した。妻は搬送先の病院で死亡し、同署は、容疑を殺人などに切り替えて調べる。[ 記事全文 ]
父子で無理心中か 民家で2人死亡 伊丹 神戸新聞4月24日(月)0時41分
23日午後9時40分ごろ、兵庫県伊丹市北本町のマンション一室で、40代とみられる男性と5歳ぐらいの女児が倒れているのを、通報で駆け付けた伊…[ 記事全文 ]
47年間無免許運転「試験落ち続け」 容疑で男逮捕 神戸新聞4月23日(日)18時2分
兵庫県警西宮署は23日、無免許運転の疑いで、西宮市の大工の男(67)を現行犯逮捕した。[ 記事全文 ]
<訃報>三遊亭円歌さん88歳=落語家「山のあな、あな」 毎日新聞4月24日(月)2時30分
「山のあな、あな」のフレーズで人気を博した落語界の重鎮で落語協会最高顧問の三遊亭円歌(さんゆうてい・えんか、本名・中澤円法=なかざわ・えん…[ 記事全文 ]
アクセスランキング
1 投げ飛ばされた妻死亡…夫を殺人未遂容疑で逮捕読売新聞4月23日(日)20時39分
2 「議席ゼロも覚悟」民進都議選候補また3人離党読売新聞4月23日(日)9時6分
3 47年間無免許運転「試験落ち続け」 容疑で男逮捕 神戸新聞4月23日(日)18時2分
4 【北朝鮮情勢】海上封鎖実施なら、日本が「穴」になる恐れ 自衛隊に課された制約 他国軍並みの強制権限なく、機雷除去も限定的産経新聞4月22日(土)22時3分
5 陸自戦車が市街地パレード、香川 半世紀ぶり、記念行事で共同通信 47NEWS4月23日(日)16時43分
6 崖下に車転落で4人死傷、埼玉 落石が原因か共同通信 47NEWS4月23日(日)13時15分
7 鳩山由紀夫元首相「畑や水田にソーラーパネルを設置すると、作物がよく育つ」と“珍説” 「信金の相談役が言っていた」に「農業知らない妄言」「思いつきで薄っぺら」と批判殺到も擁護の声も産経新聞4月23日(日)23時13分
8 <大阪>コンビニがない! 村誘致も助成効果なく 千早赤阪毎日新聞4月23日(日)13時6分
9 生徒手帳の写真変え、拾った定期解約へ 男を逮捕 神戸新聞4月23日(日)12時45分
10 日本信頼できる、タイ89% 海外世論調査、中韓は低く共同通信 47NEWS4月23日(日)5時0分

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。

データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア