花粉情報 スギやヒノキはシーズン終了間近 5月はイネ科のシーズン
2023年4月21日(金)14時39分 tenki.jp
スギ花粉やヒノキ花粉は、まもなくシーズンの終了を迎えそうです。東北〜九州ではこの先も「少ない」予想の所がほとんどです。ただ、例年5月はイネ科の花粉が飛ぶ時期なので、症状の出る方は対策が必要です。
5月はイネ科「カモガヤ」「ハルガヤ」などに注意
4月も下旬になり、スギ花粉やヒノキ花粉の飛散量はごくわずかになってきました。
東京都アレルギー情報naviによりますと、きのう20日の多摩地区の花粉飛散量は、スギ花粉は多い所でも2個未満、ヒノキ花粉は多い所で10個未満となっています。晴れて気温が上がっても、飛散量がかなり少ないことからも、花粉シーズンの終了が近いことが分かります。
一方、5月になると例年、イネ科の花粉が飛ぶ季節になります。代表的なのは「カモガヤ」や「ハルガヤ」などで、道端や公園、河川敷などに多く生えています。スギやヒノキに比べると飛散量はかなり少なく、飛散範囲も狭いですが、症状の出る方はしっかり対策をしてください。
外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
①メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
②マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。