今日23日から熱中症警戒アラート運用開始 今のうちから暑さに備えて体づくりを
2025年4月23日(水)9時37分 tenki.jp
気象庁と環境省は、今日23日(水)から「熱中症警戒アラート」の運用を開始します。これから本格的に暑くなってくる季節ですが、まだ体が暑さに慣れていないため、今のうちから暑さに備えて体づくりを行いましょう。
今日23日から運用開始
ゴールデンウイークを前に、最高気温が25℃以上の夏日や、30℃以上の真夏日の所も出るなど、各地で平年を大きく上回り、一足先に初夏の暑さがやってきています。今日23日(水)は雨で一旦暑さは収まる所が多いものの、明日24日(木)は関東から九州を中心に、再び夏日の所が多くなりそうです。
気象庁と環境省は、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼びかけ、国民の熱中症予防行動を効果的に促す「熱中症警戒アラート」について、今日23日(水)から10月22日(水)までの間、全国で運用を行います。
熱中症警戒アラートとは
熱中症警戒アラートは、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」です。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。この暑さ指数が、全国を58に分けた府県予報区等のどこかの地点で、「33」以上と予想した場合、熱中症警戒アラートが発表されます。
また、環境省では、気温が特に著しく高くなることにより熱中症による重大な健康被害が生ずるおそれのある場合に「熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)」を発表します。熱中症特別警戒アラートの発表対象期間は熱中症警戒アラートの発表対象期間と同じです。その際は、気象庁も高温となる気象状況と見通しを伝えるため全般気象情報等により暑さに対する注意喚起を行います。
暑くなる前から熱中症予防を
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
①暑くなり始めの頃から、暑さに備えて体づくりを行いましょう。「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を、毎日30分程度行い、体を暑さに慣れさせてください。
②できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。