春は肩こりに注意!? 肩こりの人がやりがちなNG行動3選
2025年4月25日(金)5時0分 ウェザーニュース

2025/04/25 05:15 ウェザーニュース
気温差が大きい春は、肩がこりやすい季節です。1日の寒暖差が大きいと身体はダメージを受けると言われています。寒暖差が自律神経の乱れを引き起こし、朝起きるのがつらい、倦怠感(けんたいかん)が抜けない、などさまざまな症状を生むのです。
肩こりもそうした症状の一つですが、「多くの人が肩こりを誤解している」とシンメトリー柏整体サロン(千葉県柏市)の久慈和也院長は語ります。
肩こり対策のNG行動
肩こりはどのように誤解されていて、正しく対処するにはどうすればいいのか、久慈院長に伺いました。

▼自分や家族が肩を揉んだり叩いて解消する
肩こりを解消するには、指圧やマッサージで肩を揉めばいいと考える人が多いのではないでしょうか。
「肩がこったからといって、自分や家族が肩を揉んだり叩いたりしても根本的な改善にはなりません。その場は楽になるかもしれませんが、筋肉はほぐれていませんし身体が歪(ゆが)む原因になる場合もあります。
肩こりの原因は、肩にはないということを多くの人に知ってもらいたいです。
多くの場合、真の原因は骨盤・背骨・肋骨のねじれにあります。そうした根本的な原因にアプローチして対策すれば、肩こりはとても楽になり、肩こりが引き起こしていた不調も一緒に改善することでしょう」
▼長時間同じ姿勢を続ける
最近では、肩こりの低年齢化が問題になっています。生まれたときからインターネットが身近にあるデジタルネイティブ世代の登場と関係があるのでしょうか?
「その通りです。スマホ・携帯ゲームの普及により、長時間同じ姿勢を続ける人が増えてきました。その結果、筋肉のねじれが起こっているのです。姿勢の悪さが原因で、肩こりだけでなく視力の低下も進んでいます。
1日中パソコン作業をしていたり、長時間スマホを見ていたりすると、誰でも肩はこるでしょう(私もその一人です)。でも、体に問題がない人は、寝れば治ってしまいます。
そうではなく、肩こりが何週間も続くようであれば異常です。頑固な筋肉のねじれが起こっているので、早急に姿勢を改めなければなりません」
▼食生活の乱れや睡眠不足
そのほかに、肩こりのある人が行っている間違った行動はあるのでしょうか?
「食生活の乱れや睡眠不足が肩こりの原因になっていることがあります。
インスタント食品やコンビニ弁当、菓子パンと甘い飲み物で食事を済ませ、しっかり栄養を摂っていないと内臓がダメージを受けます。その結果、内臓のダメージが肩や背中の筋肉に影響を与え、肩こりにつながるのです。食生活の乱れだけでなく、睡眠不足も内蔵の機能を低下させます。
肩こりの原因が肩にあると思っている人は、誤った生活習慣を改めようとしません。一般の整骨院は、患部だけを見て生活を見ようとしないのも大きな問題です。
乱れた生活による内臓からのSOSで肩こりが起こっている場合、食生活の乱れや睡眠不足を見直すと、肩こりがウソのように治ることがあります」
(1)骨盤・背骨・肋骨がねじれている。(2)長時間同じ姿勢を続けて筋肉がねじれてしまった。(3)生活の乱れから内臓に問題が起こっている。この3つの原因を治さないと、肩こりを根本から改善できないのですね。
気温差の大きい春は、体の不調を見直すためのいい季節かもしれません。たかが肩こりと軽く考えず、真の原因を探して解決したいですね。