ゴールデンウィークの山の天気傾向 急な天気の変化に注意
2025年4月25日(金)17時30分 ウェザーニュース

2025/04/25 16:32 ウェザーニュース
大型連休(GW)の期間は晴れる日が多いものの、寒気や気圧の谷が通過したり湿った風の影響を受けたりと晴れる日が長続きしません。天気の見解がガラリと変わる可能性もあるため天気はこまめにご確認ください。
【北日本】GW前半は雨や雪の日が多い

東北の人気ランキングと登山口の天気
■GW前半の26日(土)〜29日(火)
上空に寒気を伴った気圧の谷の影響が次々に通過するため、各地で断続的に雨や雪が降る見込みです。強風や雷などにも注意が必要です。
■30日(水)〜2日(金)頃
いったん天気が回復しますが、南よりの風が強まり気温が上がります。雪崩にご注意ください。
■3日(土)頃
再び気圧の谷の影響を受ける可能性があり、急な強い雨や雪、突風などの可能性もあります。
予想はまだ予測のブレが大きく、今後予報が大きく変わる可能性がありますので、最新情報をご確認ください。
【東日本】急な天気の変化に注意

関東の人気ランキングと登山口の天気
■26日(土)
日差しが届きますが、上空に強い寒気を伴った気圧の谷の影響を受けて、午後は雨雲・雪雲が急に発生・発達する可能性があります。雷や突風、ひょうなどを伴う可能性もありますので、天気の急変に十分に注意してください。
■27日(日)
上空の寒気は東へ抜け、晴れが期待できそうです。ただ、風が強く吹きます。また、気温が上がりますので、雪が残る所では雪崩に注意してください。
■28日(月)
南の海上を低気圧が東進して、午後ほど雨や雪のエリアが広がります。下山は早めがおすすめです。
■29日(火)
一時的な冬型の気圧配置になり、日本海側の山岳では冷たい雨や雪になります。太平洋側では次第に回復しますが、強風や天気の急変にご注意ください。
■30日(水)から2日(金)頃
いったん天気が回復して晴れる日も増えますが、湿った空気の影響を受けて、局地的な急な雨や雪、雷の可能性があります。天気の急変に注意してください。
■3日(土)以降は、気圧の谷の影響を受けて、広いエリアで雨や雪となる可能性があります。
予測のブレがまだ大きい状況ですので、最新の情報をご確認ください。
【西日本】GW前半は土日の登山日和に期待

九州の人気ランキングと登山口の天気
■26日(土)〜27日(日)
高気圧圏内となり、晴れる所が多い見込みです。ただ、天気は下り坂です。
■28日(月)
西日本の南海上を低気圧が東進して、太平洋側の山岳ほど雨が降る見込みです。雨雲がどの程度北まで広がるかの予想は、不確実性が高い状況ですが、中国山地や近畿北部の山岳でも、雨への備えをした方が良さそうです。
■29日(火)〜2日(金)頃
再び晴れる日が多くなる見込みですが、湿った空気の影響を受けて、局地的な急な雨や雷雨の可能性があります。天気の急変に注意してください。
■3日(土)以降は気圧の谷の影響を受けて広いエリアで雨となる可能性があります。予測のブレがまだ大きい状況ですので、最新の情報をご確認ください。
登山に行く際に
<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。
<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。
<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。
<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。
登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てるのが重要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)