山口・平生町の「ローマ風ピザ」は薄い生地が特徴的、イタリアへ行った気分です

2025年4月25日(金)9時42分 読売新聞

 山口県(ひら)()町は、町がある室津半島がイタリア半島に似ていることから、イタリアをテーマに地域おこしに取り組んでいる。町内を車で走ると、イタリア国旗を描いた看板や、町が栽培するオリーブ畑が視界に飛び込んでくる。「イタリアーノ」を自称する町で、県外客も多い「pizza aozora」を訪ねた。

 町出身の岩村真吾さん(46)が1人で切り盛りする店内には、4人がけのテーブルが二つ。ピザはシンプルなトッピングのイタリアンタイプと、具だくさんのアメリカンタイプがあり、イタリアンタイプは、日本で定番のやわらか生地のナポリ風ではなく、薄い生地が特徴的なローマ風だ。

こぶのような膨らみは「オリジナル」

 サラダ付きのピザランチ(1400円)を注文し、ローマ風「マルゲリータ」を選んだ。具材は、トマトソースとイタリア産モッツァレラチーズ、町内産バジル。この三つは赤、白、緑のイタリア国旗の色に由来するといわれる。

 めん棒で延ばした生地の小麦粉と塩の独自の配合は、若い頃に北九州市の老舗ピザ店で学んだ「企業秘密」。ピザの耳に並んだこぶのような膨らみも「オリジナル」だ。中心部分はしっとりしていて、耳はパリパリで香ばしい。チーズに含まれる水分とオリーブオイルが乳化し、味はまろやか。塩をまぶした耳までおいしくいただけた。テイクアウトもできるが、岩村さんは「特にイタリア風は、焼きたてを食べてほしい」と店内での食事を勧める。

こちらもオススメ…カタラーナ

 デザートは「カタラーナ」(450円)。イタリアン定番のプリンのようなスイーツだ。食べる直前にあぶった表面のカラメルはシャリッとした食感で、中はバニラの香りとカスタードの甘さが広がる。

 岩村さんは「食材に妥協せず、地域に密着しながら、おいしいピザを提供したい」と、こだわりをみせた。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

pizza aozora(ピザアオゾラ)

 山口県平生町大野南263の3

 電話 050・1427・1892

 平日は正午から、土日・祝日は午前11時半から営業。午後5時以降は要予約。席数に限りがあるため、来店前に電話で要確認。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「イタリア」をもっと詳しく

「イタリア」のニュース

「イタリア」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ