神奈川県で吊るし雲 強風のイタズラ
2020年4月26日(日)17時17分 ウェザーニュース
2020/04/26 18:24 ウェザーニュース
神奈川県ではUFOのようにも見える不思議な形をした雲が見られています。これは「吊るし雲」と呼ばれる雲です。
吊るし雲は上空の風が強い時に出現
吊るし雲は「上空の風が強い」「湿った空気が存在する」という状況の時に発生しやすくなります。
上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。
時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
今日の関東は地上でも南風が強まっていますが、上空でも南西の風が強く、神奈川県では高い山を越える時に吊るし雲を作り出したと見られます。
沿岸部を中心に今日いっぱい風が強い状態が続きますので、念のため飛来物等に注意してください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)