「母は私に気づけませんでした」体重45キロの女子高生→留学先で70キロに激太り…彼女の人生を狂わせた「アメリカのヤバい食事」

2025年4月27日(日)11時50分 文春オンライン

「空港に着いたときに、迎えに来た母が私の変わりようにすごく驚いていました。最初は気づかれなかったんですよ」——2022年に筑波大学のミス・ミスターコンテストでグランプリを受賞、現在はダイエットや美しくなるための情報を発信するインフルエンサーでモデルのなこさん(25歳)。しかし、高校時代は留学先で激太りしたことも…。インタビュー前編では、「アメリカで太ってしまった思い出」について聞いた。(全2回の1回目/ 後編 を読む)



出国前は45キロだった体重→帰国時には70キロに。いったい何が?(写真:本人提供)


◆◆◆


中学時代は「拒食症気味」だったけど…


──中学生の頃までは、むしろ痩せ型だったとか。


なこさん(以下、なこ) そうですね。拒食症気味と言いますか、食にこだわりがかなりあるタイプでしたね。当時は身長が161センチで、体重38キロぐらいでした。


──どんなこだわりがあったんでしょうか?


なこ 中学2年生の時に女友達から一言「昔のほうがかわいかったね」って言われたことをきっかけに、食べる気をなくしてしまって。そこから、見た目というより、体重の数字だけを気にするようになってしまって。「痩せていればそれでいい」という考え方でした。


──思春期ですし、友人の何気ない一言もグサッとくる時期ですよね……。


なこ そうですね。中学2年生ってどうしても体型がふっくらしてくる時期だと思うんですよ。そういうときに言われたので、余計ズシンときてしまって。


太った理由は「アメリカ留学」


──ただ、その後、留学を機に25キロ太ってしまったとか。いつごろ留学していたんですか?


なこ 高校1年生から1年間、アメリカのテキサス州とペンシルバニア州に留学していました。


──テキサスとペンシルバニアって、結構離れていますよね?


なこ そうですね。実はそこでも食にまつわることで、ホストファミリーとうまくいかなくて。ホスト先を8回ぐらい転々として、やっと落ち着いたのがペンシルバニア州だったんです。


──勝手なイメージですけど、テキサスの食生活って、ポテトとか脂っぽい食事が多そうな……。なぜホスト先を転々とすることになったんですか?


彼女を太らせた「アメリカのスゴい食べ物」


なこ 食生活に関しては、まさにおっしゃる通りで(笑)。イメージ通りのアメリカ生活というか、ピザやハンバーガーを毎日食べるような生活でした。


 私はそれまでずっと食に気を付けていたので、ホスト先で出されたご飯のカロリーが高そうに見えて、全然食べられなかったんです。ホストマザーからしたら「色々食べてほしい」って思いがあるのに、私が完全に拒否してしまって……。


 それでコミュニケーションがうまくいかなくて、何回もホスト先を変えることになってしまったんです。でも、ある時「食べなきゃ仲良くなれないんだ」と気づいて、初めてラーメンバーガーを食べたんですね。


──ラーメンバーガーとは?


なこ パンではなく、焼いたラーメンをバンズにしたバーガーです。それを一口食べたら、すごくおいしくて。


 そのとき留学して初めて「おいしい」と言ったら、まわりのアメリカ人の友達も「食べてくれた!」と喜んでくれて。そこから食文化を通じて仲良くなれて、逆にどんどん食べるようになっていったんです。


体重は45→70キロに激増…アメリカの食生活


──当時はどんなものを食べていたんですか?


なこ 一番好きだったのはLay'sのポテトチップスのソルトアンドビネガー味です。それが、すっごいおいしくて。「すっぱムーチョ」みたいなお菓子なんです。


 アメリカのポテトチップスって、ファミリーサイズっていう日本では売っていない巨大なのがあるんです。それを鬼リピして買ってました。


 日本でも、ポテトチップスって1袋だけだと意外と食べられちゃうじゃないですか。それと同じで、ファミリーサイズでも1袋余裕で食べ切っちゃうんですよ。


それで出国前は45キロだったのが、1年間で70キロまで太りました。


──帰国後、友人や家族のリアクションはいかがでした?


帰国したとき「太った娘」に気づけなかったお母さん


なこ 空港に着いたときに、迎えに来た母が私の変わりようにすごく驚いていました。最初は気づかれなかったんですよ。「なこだよ」って声をかけたら、お母さんが「えっ!?」みたいな(笑)。学校に行っても、友人から「留学生かと思った」って言われて。


 私としては、もっと友人から歓迎されるかと思ったのに「あれ? 思ってたのと違うぞ」って。友人と接していても、本音では「なんか太ってない?」って思ってるのに、あえて言わないように気を遣っている感じが伝わってきちゃって。ただ、当時はそれでもダイエットを決意するほどではなかったんです。

〈 【写真あり】彼氏にフラレた70キロ女性→整形なしで「45キロ・ミスコン級美女」に大変身…彼女にダイエットを決意させた「彼氏の浮気事件」 〉へ続く


(市岡 ひかり)

文春オンライン

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