いつまで高い? 何がお買い得!? 5月の“野菜予報”

2023年5月1日(月)10時20分 ウェザーニュース

2023/05/01 09:49 ウェザーニュース

物価が高騰するなか野菜も高値傾向が続いています。しかし、5月は「基本的に安くなる」と嬉しい“予報”が出ています。スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)の秋葉弘道社長に教えていただきます。

5月にお買い得になる野菜は?

お買い得になることが予想されるのが、キャベツ、ジャガイモ、タマネギだといいます。
「キャベツは一気に供給が増えて、出来もいいです。産地からもどんどん売ってくれと言われています。
ジャガイモは高値が続いていましたが、新ジャガが出て下がってくるでしょう。もともと、1月に鹿児島で雪が降ったために芽が凍って生育障害になり、それで3〜4月は供給が少なく高値となりました。5月は長崎産や千葉産のものが出回るので、下がってくるでしょう。
タマネギ、新タマネギもいいですね。どんどん下がってきます」(秋葉社長)
そのほかの野菜も買い求めやすくなるといいます。
「ニンジンも落ち着きますし、ナス、キュウリ、トマト、ピーマンなど、5月になったら大分下がってくるでしょう。基本的にほとんどの野菜が今よりも安くなるという状況です。
ずっと高い値段が続いた後、安くなるっていうのはよくあることです。今まではハウス栽培の野菜で電気代高騰が影響しましたが、5月からは地ものが増えてきますので」(秋葉社長)

5月に値上がりしそうな野菜は?

引き続き高値が予想されるのが、カボチャやインゲンなどです。
「カボチャは平年の2倍〜3倍と歴史的な高値ですね。今年はニュージーランドで洪水による農業被害があった影響で輸入ものの供給が減り、国産のカボチャも値上がりしました。5月はちょっと下がるけれど、まだまだ高値が続きます。
ただこれから輸入ものが減り国産が主流となってくる時期なので、鹿児島産、宮崎産や三浦半島などの関東周辺と、他の産地のものも出て6月の半ばには価格も下がってくると思います。
インゲン、サヤエンドウなどはハウス栽培のものが多いので、電気代など生産コストが上がっていることと、生産者が減って生産量が減っていることがあります」(秋葉社長)
また、コロナ禍からの社会経済活動の回復が影響している野菜もあるようです。
「大葉やミョウガ、小ネギのようなホテルや料亭で使うような薬味類は、値上がりします。ハウス栽培が多いため電気代の高騰などの影響もありますが、コロナ禍で生産量を減らしていたものが、インバウンドで需要が戻ったことが大きいですね」(秋葉社長)
高値が続いている卵についてはどうでしょうか。
「卵は大型連休が明けてしばらくすると徐々に下がってくると思います。もともと、5月〜8月は1年でも卵の需要が落ちて安くなる時期であることに加え、鳥インフルエンザも落ちついてくるので、平年並みとはいきませんが、今の価格からは落ち着くでしょう」(秋葉社長)
今年は暖かくなるのが早かったこともあり、筍や春野菜は早めに終わると予想されています。お手頃価格でよいものを見極め、おいしく食べていきたいですね。

参考資料など

取材協力/スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)

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