雅子さま55歳 90年代から愛用される“Iラインスーツ”と“勝負カラー”——新・令和の時代

5月2日(木)6時0分 文春オンライン


平成から令和へ——。文春オンラインが報じた「新皇后」の素顔をご紹介します。(初公開 2018年12月9日)



 12月9日、雅子さまは55歳の誕生日を迎えられた。2003年12月に長期療養へ入られてから16年目の今、雅子さまが公の場にお出ましになるご様子を報道などで目にする機会は、あまり珍しいことではなくなったように思う。「七大行啓」と呼ばれる地方行事のうち、雅子さまはこの1年の間に、「全国『みどりの愛護』のつどい」(5月/滋賀県)、「国民文化祭」(10月/大分県)、「全国育樹祭」(11月/東京都)へ皇太子さまと共に臨まれている。



2018年12月、雅子さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供


「第29回全国『みどりの愛護』のつどい」へご臨席のため、滋賀県を訪問された皇太子ご夫妻のご様子を、私は現地で取材することになった。5月25日、米原駅に到着された雅子さまは白いパンツスーツ姿で、雲一つない晴天にお召し物がよく映えていた。「ここぞ」という時、雅子さまは白いお召し物を選ばれる。白は、勝負カラーの一つだと思う。


 米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」では、リハビリに取り組む子供たちの様子などをご覧になり、親子や職員と交流された雅子さま。子供たちに「何月生まれですか?」とお尋ねになる中で、ある人が「この子はハッピーバースデーの歌が大好きなんです」と伝えると、雅子さまが「ハッピーバースデートゥユー」と歌われ、子供たちは大喜びだった。


ひこにゃんに「お元気ですか」


 翌26日、式典が終わった後、皇太子ご夫妻は彦根城博物館を見学され、彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」の見送りを受けられた。お二人がひこにゃんにお辞儀をされると、ひこにゃんもお行儀よくお辞儀。皇太子さまがひこにゃんに「暑くないんですか?」と尋ねられ、周囲にいた人が「ひこにゃんはしゃべれないんです」と答えて、笑いを誘った。雅子さまが「お元気ですか」と尋ねられると、ひこにゃんは鈴を鳴らして応えていたようだ。こういった和気あいあいとしたやり取りが、近頃はずいぶん多くなってきたように思う。



 皇太子ご夫妻がお乗りになっている車両が通過する奉迎ポイントや、ご訪問先でのお見送りなどに、次々と一般の人が集まって、大阪や三重からわざわざやってきたという人の声も聞いた。集まった人たちの間には、「雅子さまのお出ましが珍しいから」というよりは「次の天皇皇后両陛下になられる方々だから」「皇太子同妃両殿下の時代では最後だから」という意識があるようで、現場は独特の熱気に包まれていた。地元高校の新聞部の生徒が、ペンとカメラを持って「次の天皇皇后両陛下がお越しになっているから、何としても取材したいと思いました」と話していたことも印象に残っている。これだけ一般の人々から期待を込められていることは、皇太子ご夫妻にも伝わっていたのではないだろうか。



雅子さまがお好きな「チャイナボタン」


 少しずつではあるのだろうが、雅子さまのご体調は上向き、回復に向かわれている中でお出ましが増えているにもかかわらず、90年代からお召しになっているスーツを直されて、今でも大切に愛用されているようだ。お出ましが限られていた時期は、雅子さまが洋服を新調されることをご遠慮されているように拝察していた。だが、おそらく雅子さまのお好みのデザインは、外務省で勤務されていた時代に着ていてもおかしくないようなキャリアウーマン風のものだろう。Iラインの縦長シルエットかつ、オーソドックスなデザインのお召し物だからこそ、長く着回されているのでは、とも考えるようになった。


 特に「チャイナボタン」はお好きなようで、前ページの彦根城博物館でのお写真でも確認できるように、様々なジャケットに取り入れられている。一般的にオートクチュールの洋服の場合は、お直ししやすいように作ってあるというから、雅子さまは、お気に入りの上質なお召し物を20年以上もの間、丁寧に手入れされてお持ちになっているのではないだろうか。



 11月17日、東京都内で開かれた「第42回全国育樹祭」の「お手入れ行事」では、ボルドーのスーツに、エルメス風とも言える犬柄のスカーフ地ブラウスを合わせられている。1999年の公務で同じスーツとブラウスをお召しになっていた時と比べると、ボタンのデザインを「チャイナボタン」風に変えられているようだ。



 翌18日の式典では、ロイヤルブルーのスーツに白いタイブラウスを合わせられ、ブルーリボンがエレガントな白いお帽子をお召しになっていた。このスーツも、1995年の誕生日を前にしたお写真などでお召しになっていたものだ。



 贅沢をなさらない雅子さまだが、お足元を拝見すると、これまでは黒やベージュの革素材のパンプスが多かったのに対して、ベルベットやサテン地のように見える色とりどりのパンプスをお召しになる機会が増えたように思う。



結婚披露晩餐会ではボルドーのドレスとパンプスを


 とりわけ素敵だったのは、10月30日、高円宮家の三女・守谷絢子さんと守谷慧さんの結婚披露晩餐会の時のこと。雅子さまのドレスはボルドーのストレートなラインで、腰のあたりまで、レースがあしらわれたデザインだった。雅子さまが車寄せから会場であるニューオータニの中へ入っていかれる時、ドレスの裾からちらりとお足元が覗いたと思ったら、ドレスと同系色のパンプスのようにお見受けした。ボルドーもまた、雅子さまらしい色の一つだと言えるだろう。



 美智子さまは、例えば海外訪問の際に、お召し物やお帽子を相手国の国旗の色や特産品に合わせた色合いになさる。沖縄県ご訪問では、特産品の芭蕉布をお召し物の一部に取り入れられたこともある。


 10月6日〜7日にかけて、「第33回国民文化祭・おおいた2018」などに臨場されるため、皇太子ご夫妻が大分県を訪問された際は、ある一般の人がSNSに、ピンクベージュのアンサンブルは県花である「豊後梅」をイメージされているのではないだろうか、という風に書き込んでいたのを見て、そういった可能性もあるかもしれないし、私たち国民も少しずつ雅子さまご自身のお気持ちに「余裕」が出てこられたのではないか、と感じるようになっているのだと改めて思った。



 このようにして、90年代からお召しになっているスーツなどを、今でも着回されている雅子さまのご様子を拝見していると、長期療養に入られる前まではお出ましが多く、オーソドックスなデザインながらビビッドな色合いで、雅子さまらしさがはっきりと現れている数々のお召し物を着こなされていたことがありありと思い出される。雅子さまは皇后陛下として、どのようなお召し物で、日々お出ましになるのだろうか。



(佐藤 あさ子)

文春オンライン

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