★2025年5月の天体イベント★
GWに流星群が出現!月と惑星にも注目

2025年5月2日(金)16時0分 ウェザーニュース

2025/05/02 15:25 ウェザーニュース

5月はゴールデンウィーク(GW)にみずがめ座η(エータ)流星群が出現します。また、月と火星・土星・金星の接近にも注目です。
晴れた日の夜は空を見上げて、天体観測をお楽しみください。

月が火星に接近

5月は日が沈んだあとの西の空で「火星」が輝き、深夜にかけて段々と沈んでいく様子を見ることができます。明るさは約1等級で夜空の中でも目を引きそうです。
5月3日(土)から4日(日)にかけては月が「火星」に近づくため、両者の共演に注目してみてください。なお、月は4日(日)に上弦を迎えます。
▼沈む時刻(東京)
4日(日) 火星 0:38 月 0:27
5日(月) 火星 0:36 月 1:03

みずがめ座η流星群が見頃に

5月7日 4時頃 南東の空(東京)

5月6日(火)12時頃、みずがめ座η(エータ)流星群の活動が極大を迎えます。
放射点(※)は午前1時頃に空に昇ってくるため、流星群が見え始めるのは日付が変わってからとなる見込みです。今年は5月6日(火)と7日(水)の未明〜明け方が見頃となります。
今回は放射点が昇る頃に月が沈んでくため、月明かりの影響を気にせずに流星観測を楽しめそうです。
国立天文台によると、ピーク時には見晴らしの良い所で1時間あたり5個〜10個程度の流星を見られる予想とのことです。また、5月3日(土)から9日(金)頃まではピーク時の半数くらいの流星を見られる可能性があるため、晴れる日を狙って流星観測をお楽しみください。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のことを差します。

土星の環の消失

5月は未明から明け方の東の空で「土星」を見ることができます。
土星は地球から見て「環が消失」した状態です。3月24日(月)に地球から見て土星の環が真横になる位置関係になり、5月7日(水)にかけて地球から土星の環の光っている面が見えない位置関係が続きます。
5月7日(水)には太陽が土星の環を真横から照らす位置関係になることで、環が非常に暗くなるという理由でも、土星の環が地球から見えない状態となります。
その後は徐々に土星の環が見えるようになってきますが、2026年の半ば頃まで環の細い状態が続くとのことです。望遠鏡をお持ちの方は、機会がある時にぜひ土星の観測をお楽しみください。
▼7日(水)に昇る時刻(東京)
土星 2:43 太陽 4:43

5月の満月、アメリカでは“Flower Moon”

農事暦における満月の呼び方

5月の月は、13日(火)1時56分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer's Almanacによると、アメリカでは多くの花が咲くことにちなんで、5月の満月を「フラワームーン(Flower Moon/花月)」と呼ぶことがあるそうです。

細い月が土星と金星に接近

5月は夜明け前の東の空で、「土星」と非常に明るい「金星」の姿を見ることができます。
5月頭には木星よりも低い位置で土星が輝きますが、5日(月)頃には金星に並び、その後は金星よりも高い位置で見られるようになります。
23日(金)の未明から明け方には細い月が土星に近づき、24日(土)の未明から明け方には木星に近づくため注目です。
▼昇る時刻(東京)
23日(金) 土星 1:44 金星 2:24 月 1:39 太陽 4:31
24日(土) 土星 1:40 金星 2:23 月 2:07 太陽 4:30
出典・参考
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers' Almanac

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