広末涼子さん「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」診断明かし芸能活動休止へ 過熱する報道に改めて批判も

2025年5月4日(日)12時50分 J-CASTニュース

女優の広末涼子さんが2025年5月2日、公式サイトを通じて芸能活動の休止を発表した。

「本人の不調や苦しみを『体調不良』といった言葉で済ませてしまっていた」

広末さんは4月8日、東名高速道路でトンネル壁面衝突の事故を起こし、搬送先の病院で看護師を蹴るなどしてけがをさせたとして、傷害容疑で静岡県警に逮捕された。その後、約1週間後の16日朝、警察署から釈放された。

所属事務所「R.H」は2日、広末さんの芸能活動休止を伝える文書を公開した。

「このたびは、関係者の皆さまそして応援してくださっているファンの皆さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、改めて心よりお詫び申し上げます」と改めて謝罪した上で、広末さんの現状を伝えた。

「4月16日の勾留解除後、広末は都内の医療機関に入院し、双極性感情障害および甲状腺機能亢進症と診断されました」

現在も医師の管理のもと治療を継続しているといい、今後も通院・療養を続けるとした。

「広末本人はもちろん私たち周囲も、本人の不調や苦しみを『体調不良』といった言葉で済ませてしまっていたことを、今回の事案を通じて深く反省しております」とした上で、「当面の間、広末はすべての芸能活動を休止し、心身の回復に専念いたします」とした。

治療に際し、「今後の治療にも周囲のご理解が非常に重要となりますため、本人および関係各所への取材・撮影・ご連絡等もお控えいただけますよう」と呼びかけている。

「全員、自分の行動や心を省みるべき」

SNSでは、「広末さんを面白おかしく扱ったり叩いたり、疑いの眼差しを向けてたメディア、SNSに投稿したりしてた人含め全員、自分の行動や心を省みるべきだぞ」「精神障害をカミングアウトしないと納得しない世の中ってどうなの? 生きにくくない?」など、過熱する報道や世論が広末さんに悪い影響を及ぼしたのではないかとの声も多い。

ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、Xで「『奇行』などと面白がって報道してたメディアは、自らの報道責任を検証すべきだと思います」と訴えた。

性依存症の当事者であることを明かし、作品を通じて啓蒙活動に取り組んでいる漫画家の津島隆太さんは「広末涼子さんの双極性障害公表。診断前に他者が広末さんの精神病を指摘、疑うことに対しての批判はとても大きいものでした。しかしその批判が本人を治療から遠ざけ、被害者を生んでしまいます」と持論をつづった。

「家族や周りの人間が知識を持っていない限り、精神病は放置され悪化してしまいます。被害者が出てからでは遅いんです。取り返しのつかない被害になることもあります。自分や自分の大切なひとが被害者、加害者になるまえに、社会がみんなが精神病の知識を得て、早期治療を促せるようにならないといけませんね」としている。

お笑い芸人でYouTuberの大島育宙さんは、「広末涼子さんが双極性感情障害(躁鬱が交互に続く精神疾患)と甲状腺機能亢進症を公表。事務所の『本人の不調や苦しみを『体調不良』といった言葉で済ませてしまっていたことを/深く反省しております』という言葉が真摯で重い。著名人のメンタルヘルスケアが自己責任論からますます遠ざかることを祈る」とつづった。

J-CASTニュース

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