母の日にぴったり! 10分でできるフラワーアレンジメント

2019年5月8日(水)5時0分 ウェザーニュース


2019/05/08 05:20 ウェザーニュース

10連休の次は、「母の日」がやってきます。今年はいつもと少し違った花のギフトを贈ってみませんか? 初心者でもOK、10分間で簡単にできる、母の日のフラワーアレンジメントのコツを、現代フラワーデザイン界のリーダーである川崎景太さんに教わります!

「世界でひとつの花のギフト」を贈ろう!

使う材料・道具はこれだけ

今年の「母の日」は、5月12日の日曜日。川崎さんいわく、「母の日に何を贈ろうか迷ったら、まず母親の好みを思い出してみてください」とのこと。相手を思ってあれこれ考える時間こそが、お互いの心に宿る幸せな気持ちを育てることになるといいます。
それを具体化するのが、相手の好みの花を使って作る「世界でひとつの花のギフト」です。
川崎さんがオススメする「世界でひとつの花のギフト」は、ずばり「花束」です。ただし「花束」といっても、数えきれないくらいの花が大きな包みにラッピングされた豪奢なイメージのものではなく、少量の切り花と手持ちの道具で、初心者でも簡単につくることができるコンパクトでナチュラルなスタイルの花束です。
時間と費用に余裕がない場合でも、10分間と数百円あればオリジナリティあふれる花束が完成する、という嬉しい三拍子が揃っています。さっそく、川崎さん直伝の花束の作り方を紹介しましょう。

素材選びのコツとポイントは?


必要な材料と道具は次の通り。花や葉物はフラワーショップで1本、1枚から購入できます。今回は、メインの花にはカーネーションとバラ、葉物にはヒューケラのほかゼラニウムとミントといったハーブ系のグリーン、そしてハランを用意しました。
■材料
・花:2種類
・葉物:2〜3種類(ハーブ系がおすすめ)
・ハラン(長さ80〜90cm):1枚
■道具
・ハサミ
・糸(ミシン糸がおすすめ)
・ワイヤー入りのリボン(緑色がおすすめ。100円ショップで購入可能)
・ティッシュペーパー:2〜3枚
花選びのコツは、「相手の好みのもの」であることが最優先。母の日の定番のカーネーションと組み合わせるなら、バラやガーベラ、キク、ラナンキュラスといった花弁が多いものだと華やかな印象になるのでオススメです。
洗練された花束に仕上げるためのテクニックはもうひとつ、組み合わせる花の「色」もポイントになります。今回のように同系色の花同士の組み合わせは品があってシックにまとめることができますが、「紫×黄色」「ピンク×グリーン」といった反対色の組み合わせの花束も彩り豊かでオシャレな雰囲気に仕上がります。
今回の花束になくてはならないものが1つあるとすれば「ハラン」です。庭先に植えている方も多いハランは常緑樹の植物。
ハランは見た目の鮮やかさもさることながら、その殺菌効果にも期待されるためか、寿司店や和食店で活躍する場面も多い。そんなふうに「和」のイメージを持つハランですが、今回はフラワーアレンジメントにおける主役級の役割を担うことになります。

川崎景太流「母の日」の花束の作り方

1.花を寄せ合わせる


茎についている葉は、あらかじめ手で取っておく。片手で花を2輪、クロスさせるように寄せ合わせて持つ。その後、花全体の長さが20cmくらいになるようにカットする。
【Point】
花弁の高さを揃えるようにすると美しく仕上がる。

2.葉物を寄せ合わせる


ハラン以外の葉物をすべて、1に一方向から寄せ合わせる。その後、花の長さに合わせてカットする。
【Point】
花の付け根に重ねていくようにすると寄せ合わせやすい

3.保水用ティッシュを根本に巻く


片手で2を持ちつつ、もう片方の手で花束の根本にティッシュを巻く。余った部分は織り上げて調整する。
【Point】
このティッシュが、完成した花束に水を切らさない役目をする。

4.糸でティッシュを固定する


保水用に花束の根本に巻きつけたティッシュの上から、糸で巻いて固定する。糸のはじまりと終わりは結ばなくてもOK。強く引っ張ることで自然に切れるので、そのままにしておく。
【Point】
糸とティッシュは最終的に隠れてしまうため、ここで使用するのは何色でもOK!

5.ティッシュに水を含ませる


水を張ったコップに4.を入れて、水をたっぷり含ませる。
【Point】
花束を長持ちさせるためにも給水はしっかりとしておく。

6.ハランの中央部分に花束を置く


茎が伸びているほうを上に向けてテーブルに敷いたハランの、上下左右のセンター部分に花束を置く。
【Point】
ハランは80〜90㎝の長さのものを目安に選ぶ。茎にある程度の長さがあることが重要。

7.ハランを左右から折る


花束に着物を着せるように、花の左右からハランをそれぞれ折り込む。その後、ハランの下の葉のほうも、花束の長さに合わせて上に折り上げる。
【Point】
花弁がつぶれないよう、ハランは花弁の下から左右に折り込む。

8.ハランの茎を丸め、茎先を折り込む


片手で7を持ちつつ、もう片方の手でハランの茎を持って丸め、茎先を7.で折り込んだ間に深く入れる。
【Point】
ハランの茎は柔らかいので強く力を入れて折れないように気をつける。

9.ワイヤー入りリボンで固定する


花束全体の下から10cmくらいの部分を、ワイヤー入りリボンで固定して完成。
【Point】
ワイヤー入りリボンに限らず、固定できるものであればなんでも使用可能。

出来上がり

母の日以外でも大活躍の簡単アレンジメント


完成した花束は、ハランの茎がハンドル状になっているため、そのまま手に提げて持ち歩くことも可能。万が一、先方に適切な花瓶の用意がない場合でも、保水できるような短時間なら壁にかけておくこともできます。
さらに、ハランでしっかり包まれているため、花束からの水も滴ることはないという優れもの。「水がたまるものは、なんでも花器になる」と話す川崎さんならではの自由な発想も楽しいですね。

花束を集めたデザイン(川崎景太さん監修)

「この花束は、母の日以外でも、ホームパーティやイベントなどでも活躍します」とは、川崎さんから教わったもうひとつの花束活用法。たとえば写真のように、花束を複数集めて器に飾ると、まるでひとつの豪華なアレンジメントのように見えます。
パーティやイベントが終わった後で器から取り出せば、そのままそれぞれの花束をゲストに持ち帰ってもらうこともできます。贈られる相手と贈る側の双方が楽しめるおもてなしの極意を感じる、技ありのアイデアです。
「花は物ではなく、生きもの」と語る川崎さんの花束を贈って、今年の母の日はいつもより印象に残る一日にしたいですね。

参考資料など

川崎景太(KEITA KAWASAKI)/フラワーアーティスト
マスメディアを中心に、既存のアレンジメントの常識を打ち破る斬新な作品を次々と発表し続ける現代フラワーデザイン界のリーダー。岡本太郎、イサムノグチ、藪内佐斗司、片岡鶴太郎、ルネ・ラリック、久保田一竹など、多くのアーティストの作品の魅力を生かしたインスタレーションにも定評がある。また、ディスプレイやデザイン関連でも数々の賞を受賞。フラワーデザインのパイオニアである「マミフラワーデザインスクール」の主宰を務めるなど、後進の育成にも力を注ぐ。2014年、独立し新たなブランド「Keita」を立ちあげ、さまざまなジャンルのなかで植物の魅力を追求する。「花・異次元」「花は語る」「暮らしに息づく花」他、著書や監修書籍、多数。
主な受賞歴:
日本ディスプレイ金賞・産業優秀賞・産業協会賞・産業奨励賞・日本印刷産業連合会会長賞入賞・第6回東京伝統的工芸大賞・ウッドデザイン賞(株式会社イクタとコラボレーション)・グッドデザイン賞(株式会社シーエンジとコラボレーション)
主なテレビ出演:
テレビ朝日「徹子の部屋」・テレビ東京「ソロモン流」・NHK「趣味悠々」・NHK「美の壺」・NHK「あさイチ」
川崎景太さんの作品や活動などの情報はHPからチェックできます。「母の日」ギフトも購入可能です。
HP:http://www.keitakawasaki.net/


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