千葉県で幻日環が出現 重なり合う2つの光のリング
2021/05/08 13:37 ウェザーニュース
今日8日(土)は近畿から東海、関東にかけて上空の高い雲が広がり、虹色現象が現れています。千葉県南房総市ではその中でも珍しい幻日環が見られました。
千葉でレア現象の幻日環
太陽を中心として現れている環はハロ(日暈)です。それとは別に太陽の中心を通る光の環も同時に見られており、こちらが幻日環になります。
「幻日環」は天頂を中心として、太陽を通る光の環です。高層の雲(氷の粒で構成)の氷の結晶が太陽の光を主に反射することで現れるため、分光はされずに白く見えます。
幻日環とは?
幻日環は太陽の高度によって見かけの環の大きさが変化し、高度が高いほど小さく見えます。太陽高度が68度に達すると、幻日環の見かけの大きさはハロとほぼ同じになり、同時に出現した場合は、2つの光のリングが交差するように見えます。
ハロに比べると出現頻度は低く、2つのリングが交差するように見られるのは太陽高度が高い時に限られるため、非常に珍しい現象です。
関東はこの後、雲が厚みを増すものの大きな天気の崩れがない見込みです。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)