北朝鮮「飛翔体」の正体は? 弾道ミサイル、長距離打撃手段、新型兵器...割れる見解

5月10日(金)19時12分 J-CASTニュース

北朝鮮は「『複数の長距離打撃手段』の訓練」だと主張している。発射台からロケットのようなものが炎を上げながら打ち上げられる(写真は朝鮮中央テレビから)

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北朝鮮が2019年5月9日夕方に発射した2発の「飛翔体」について、岩屋毅防衛相は5月10日午前の会見で、「短距離弾道ミサイルを発射したとみられる」との認識を示した。国連安保理の制裁決議では、弾道ミサイルの技術を用いた発射実験を禁止しており、岩屋氏も「安保理決議に違反するもので誠に遺憾」と話した。

この数時間前、北朝鮮の国営メディアは発射の事実を認める記事を配信したが、行ったのは「『複数の長距離打撃手段』の訓練」だと主張。一方の韓国は「新型兵器システム」の可能性を指摘しており、引き続き、弾道ミサイルだと断定するのを避けている。




米韓軍事演習・新型兵器導入に反発?



北朝鮮の国営メディアによると、金正恩・朝鮮労働党委員長は5月9日に「朝鮮人民軍最前線・西部前線防御部隊の火力打撃訓練」を視察。訓練は「複数の長距離打撃手段」によるもので、「成功裏に行われた」といい。正恩氏が「特に最前線部隊の火力任務遂行能力が立派であるとたたえた」と伝えた。移動型の発射台からロケットのようなものが炎を上げながら打ち上げられる様子を写真付きで報じた。過去に北朝鮮が弾道ミサイル発射成功を主張するときに用いてきた「弾道ロケット」「戦略兵器」といった用語は引き続き避けた。



KBSテレビや朝鮮日報が5月10日、情報機関・国家情報院(国情院)が国会の委員会に説明した内容として報じたところによると、「飛翔体」が弾道ミサイルかどうかについては「今、お答えすることはできない」と明言を避けた。分析が遅れているのが原因で、その理由を「新型兵器システムの可能性があるため」だと説明したという。発射の背景については、米韓合同軍事演習や韓国軍の新型兵器導入、5月4日の北朝鮮による「飛翔体」発射について、「合意に反する」などと批判する談話を韓国側が出したことへ反発があるとみている。



韓国軍合同参謀本部の発表によると、北朝鮮の「飛翔体」は59日16時29分と16時49分に1発ずつ東に向けて発射され、それぞれ420キロ、270キロ飛行。最大高度は40キロだった。



(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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