16歳の山下数毅三段、竜王戦本戦へ…藤井聡太竜王に次ぐ若さ・奨励会員として史上初ランキング戦V

2025年5月12日(月)22時24分 読売新聞

高田明浩五段(右)との対局に臨む山下数毅三段(12日、大阪府高槻市の関西将棋会館で)=富永健太郎撮影

 将棋の棋士養成機関・奨励会の山下数毅かずき三段(16)が12日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われた第38期竜王戦5組ランキング戦決勝で高田明浩五段(22)に137手で勝ち、奨励会員として史上初めてランキング戦で優勝するとともに、藤井聡太竜王(22)への挑戦権を争う決勝トーナメント(本戦)出場を決めた。日本将棋連盟によると、16歳11か月での竜王戦本戦入りは、藤井竜王の14歳10か月に次ぐ史上2番目の若さという。

 終局後、山下三段は「結果を残せて充実感があり、自信になった。本戦でも一局一局、丁寧に戦いたい」と話した。

 山下三段は、棋士(四段以上のプロ)への最終関門、奨励会三段リーグに所属。前期竜王戦6組に招待出場した山下三段は6組2位となり、奨励会員として初めて5組に昇級していた。

 5組決勝は12日午前、両者が同一手順を繰り返して決着がつかない「千日手」が成立した。指し直し局で先手番となった山下三段は中盤以降リードを広げ、同じ森信雄七段門下の兄弟子である高田五段との大一番を制した。

 竜王戦本戦は、ランキング戦最上位の1組から5人、2組から2人、3〜6組は各1位が進出し、変則トーナメントを戦う。山下三段は2日の5組準決勝に勝利し、奨励会員として初の4組昇級を決めている。

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