万博開幕から1か月、84%が「また来場したい」…インバウンドは13%
2025年5月12日(月)22時16分 読売新聞
大阪・関西万博が開催されている夢洲の会場(8日午前、大阪市此花区で、読売ヘリから)=原田拓未撮影
大阪・関西万博は13日、開幕から1か月を迎える。4月に会場を訪れた人の約8割が「また来場したい」と考えていることが、日本国際博覧会協会(万博協会)のアンケート調査でわかった。
アンケートは、4月13〜30日の来場者約150万人のうち、パビリオンの事前予約をするために必要な「万博ID」の所有者にメールで実施し、10万2720人から回答があった。
「また来場したいか」という設問への回答では「そう思う」が62・4%、「ややそう思う」が21・6%で、合計で84%に上った。「総合的に満足したか」との問いでは「そう思う」が44%、「ややそう思う」が35・7%で、計79・7%だった。
一方、改善してほしい点としては、会場内でのトイレなどの施設の案内がわかりにくいことなどが指摘されたという。
万博協会の石毛博行事務総長は12日の記者会見で、「会場に来て、(事前に)言われていたことよりはるかに楽しいと口コミで広がっている部分があると思う。データを基に、より多くの人に満足してもらえるよう取り組む」と述べた。
万博協会によると、来場者の年代構成比(推計)は、「19歳以下」から「60歳代」の各年代が11・4〜18・9%で、ほぼ均等だった。全体の13%がインバウンド(訪日外国人客)。会期中の想定来場者2820万人のうち、12・4%の350万人をインバウンドと見込んでおり、想定通りとなった。地域別では、アジアが最多の40・5%を占めた。
10日までの一般来場者数は241万人。入場券の販売枚数は9日現在で1137万6451枚となった。会期中に何度も入場できる「通期パス」の開幕後の販売枚数が約12万枚で、開幕前の2倍を超えた。
チリの祭り再現
大阪市此花区の会場では12日、チリのナショナルデーが行われ、同国のダンサーや演奏者ら約25人が大屋根リングの下をパレードした。
キリスト教の聖母マリアに感謝する同国の祭りになぞらえ、ダンサーたちは2本の角が生えた仮面の悪魔に
大阪府和泉市から夫婦で訪れた女性(91)は「日本では見ない衣装での踊りで、とても楽しかった」と喜んでいた。