万博で天皇陛下の御装束で十二単ショー 物議の主催者が謝罪「再現しようとしたものではございません」

2025年5月14日(水)14時15分 J-CASTニュース

2025年4月26日に「大阪・関西万博」で開催された「きものショー from KYOTO?伝統と革新でつながり・つなげるKIMONO」で行われた十二単ショーめぐり、主催した「京都きもの学院京都本校」が5月12日までに公式サイト上に謝罪文を掲載した。

「深くお詫び申し上げます」

問題となっているのは、イベントの第3部で行われた「即位礼での天皇・皇后両陛下の装い〜十二単ショー〜」。その中で、天皇陛下が即位の礼や重要な儀式の際に着用される束帯装束である「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を女性モデルが着用していた。

これに対し、ネット上からは、「これは文化的冒涜なのでは?」「『天皇陛下しかお召しになれない』のが黄櫨染の御袍としての文化」「こういうのは文化を届けるとは言わない」といった批判の声が集まっていた。

騒動を受け、主催した京都きもの学院京都本校は公式サイトに「2025年日本国際博覧会において開催した『きものショー from KYOTO〜伝統と革新でつながり・つなげるKIMONO』について」という文書を公開。「多くの皆様にご懸念とご不快の念をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

「宮内庁への確認は行なっておりません」

また、京都きもの学院は「黄櫨染御袍」について、「日本の伝統文化としての『きもの』に関する啓発等を目的として、その特徴を分かりやすくお伝えするために制作されたものであり、畏れ多くも天皇陛下の御装束そのものを忠実に再現しようとしたものではございません」と説明。

つづけて、「日本の皇室が受け継いでこられた伝統と歴史ある装束の素晴らしさを、多くの方々に間近でご覧いただき、その文化的な価値を知っていただきたいという純粋な思いからこの企画を実施したもの」とし、「日常では触れる機会の少ない装束の名称や特徴、そして礼節を重んじた着装の過程をご紹介することにより、日本の豊かな文化への理解を深めていただければと考えておりました」と明かした。

一方、黄櫨染御袍をモデルが着用することについて「当学院から宮内庁への確認は行なっておりません」とのこと。「国民の皆様が皇室の伝統に対して抱かれる敬意や感情に対し、十分な配慮ができていなかったと痛感しております」とつづられていた。

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