7人の子供や妻らと暮らし「食べるため」コメ盗み始めた男、「エアタグ」で犯行発覚
2025年5月14日(水)7時20分 読売新聞
青森地裁
精米所に侵入し玄米を盗んだとして、窃盗と建造物侵入罪に問われた青森市の会社員の男(37)の初公判が13日、青森地裁(蔵本匡成裁判官)であり、男は起訴事実を認めた。
起訴状によると、男は3月2日午後5時頃〜3日午前0時頃、同市内の精米所に侵入し、玄米2袋(計約2万2000円相当)を盗んだとしている。
検察側は冒頭陳述で、7人の子どもや妻らと暮らす男は、価格高騰で気軽にコメを買えなくなり「当初は家族で食べるために玄米を盗んでいたが、次第に売却目的で盗むようになった」と主張。被害者がスマートフォンで位置情報を確認できる米アップルの電子機器「Air Tag(エアタグ)」を玄米袋の中に入れていたため、事件が明らかになったとも述べた。弁護側は起訴事実を争わないとした。