「マネードクター」に改善命令へ、多額の広告料払った生保の商品を優先推奨…適切な販売ゆがめたか
2025年5月16日(金)20時33分 読売新聞
金融庁
金融庁は、「マネードクター」の店名で複数の生命保険会社の商品を扱う大手乗り合い代理店「FPパートナー」に対し、保険業法に基づく業務改善命令を出す検討に入った。多額の広告料を払った生保会社の商品を優先して顧客に勧めるなど、適切な販売のあり方をゆがめたなどとして改善を求める。
FPパートナーは東証プライム上場。同社は一部生保会社から相場より高い広告費を受け取っていたことが判明しており、顧客に商品を勧める見返りに通常より高い広告費を出させるなどの過度な便宜供与を求めていたとみられる。
金融庁は昨年9月、保険業法に基づく報告徴求命令を出した。その後、詳細な販売実態を調べる必要があると判断し、立ち入り検査に入っていた。