2023年台風の見通し 梅雨時期の夏の前半に接近数が多い可能性 早めの台風対策を

2023年5月19日(金)17時6分 tenki.jp

日本気象協会は、2023年の台風の見通しを解析。2023年は、平年と比較して、夏の前半ほど台風の発生数が多く、太平洋高気圧の西への張り出しがやや弱いと予想されることから、夏前半の梅雨期を中心に台風の接近数が多い可能性。大雨災害に注意が必要。

台風の発生数 ラニーニャ現象の名残で夏の前半に平年より多い

気温の高い日も増えてきて、台風シーズンが目前に迫っています。日本気象協会が解析した2023年の台風の見通しによると、2023年は、平年と比較して、夏の前半ほど台風の発生数が多く、太平洋高気圧の西への張り出しがやや弱いと予想されることから、夏前半の梅雨期を中心に台風の接近数が多い可能性があります。
夏の前半は、ラニーニャ現象の名残で西太平洋の海面水温が高く、対流活動が活発になります。6月〜7月は台風の発生数が平年並みか多くなりそうです。
一方、夏の後半から秋にかけては、エルニーニョ現象の影響が出始め、海面水温が下がり、対流活動が弱まる予想です。8月〜10月の台風の発生数は平年並みか少なくなる見通しです。

日本への台風接近数は夏の前半ほど多い見通し 特に梅雨時期の大雨災害に注意

6〜7月は平年と比較して台風の発生数がやや多いことや、太平洋高気圧の西への張り出しがやや弱いと予想されることから、梅雨期間を中心に台風の接近数が多い可能性があります。過去、梅雨前線に台風が接近したことより、台風の暖かく湿った空気が梅雨前線へ流れ込み、梅雨前線の活動が活発になり、大雨災害が発生した事例があります。今年もこのような災害が発生する可能性がありますので、十分に注意が必要です。
8月は、台風の発生数が少ない予想のため接近数も少ない予想です。ただし、太平洋高気圧の張り出しが弱い予想のため、台風が発生すれば日本へ接近する確率は高くなりそうです。
9〜10月は、台風の発生数が平年よりも少ないことに加えて、エルニーニョ現象の発生により太平洋高気圧の勢力が弱まるため、台風が本州に近づきにくい予想です。ただし、エルニーニョ発生時の台風は、中心気圧が低く勢力の強い台風に発達しやすいという傾向があるため、接近数は少なくても大きな災害が発生する可能性があります。十分な注意が必要です。

梅雨・台風シーズン前に ハザードマップを確認

梅雨や台風シーズンが始まる前に ハザードマップや避難場所を確認しておきましょう。
ハザードマップは、国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。
ハザードマップからは、家の周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。
また、自宅付近の避難場所(指定緊急避難場所)を確認しておきましょう。避難場所は災害の種類によって異なります。「浸水や土砂災害の場合の避難場所」をしっかり確認するようにしてください。
さらに、避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるか確認してください。
周辺地域で過去に起きた災害を把握し、起こりやすい災害を知っておきましょう。

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