アメリカ・ケンタッキーなどでトルネード被害 嵐の発生しやすい状況続く
2025年5月19日(月)8時0分 ウェザーニュース

2025/05/19 06:48 ウェザーニュース
現地時間の16日(金)から17日(土)にかけて、アメリカ・ケンタッキー州を中心にトルネードが発生し、大きな被害に見舞われました。嵐の発生しやすい状況はまだ数日程度続くとみられます。
建物などに大きな被害
アメリカでは先週末から寒気を伴った低気圧や、メキシコ湾から流れ込む暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になっています。16日(金)から17日(土)はケンタッキー州やミズーリ州を中心に発達した積乱雲が通過し、トルネードが発生しました。
アメリカ海洋大気庁の機関であるStorm Prediction Centerに寄せられたトルネードの報告は16日(金)に30件ほど、突風の報告は800件以上に達しています。多くの建物が倒壊し、わかっているだけで20人以上の方が亡くなりました。
トルネードの発生しやすい状況が続く

新たな低気圧が西から進んできているため、嵐の脅威は継続しています。湿った空気と乾いた空気の境界線に「ドライライン」が形成され、積乱雲の発達しやすい状況が続く見込みです。
Storm Prediction Centerは現地時間の18日(日)から19日(月)にかけて、カンザス州やオクラホマ州を中心にトルネードや激しい雷雨などのリスクが高いとしています。
低気圧の東進に伴って広範囲でトルネードが発生し、新たな被害のおそれがあるため警戒が続けられています。
出典・参考
写真:AFP=時事