「佳子さまと同じブランドで…」物議をかもした石破首相夫人による“SNS大量露出”の狙いとは

2025年5月20日(火)12時0分 文春オンライン

 GW前半に東南アジア外遊へと赴いた石破茂首相(68)。その間、突如として首相のX(旧ツイッター)アカウントが連投したのが、ファーストレディ・佳(よし)子(こ)夫人(68)の写真だ。


◆◆◆


2人でベトナム・フィリピン外遊


 政治部記者の解説。


「4月27日から30日の日程で行われたベトナム・フィリピン外遊は、対中国を念頭に置いた両国との安全保障協力の強化が目的。関税措置でアメリカ離れが進む恐れのある国を、日本が繋ぎ止めるという狙いがある。石破氏自ら岸田文雄前首相に頼み、2人で手分けして東南アジア諸国を回ることになりました」


 外遊直前、石破首相は周囲にこう声を弾ませて話していたという。


「ようやくやりたいことができるなあ」


 首相周辺が明かす。


「フィリピン沿岸警備隊の大型巡視船の視察は、石破氏たっての希望で日程に組み込まれました。消費減税の是非を巡って頭を悩ませていただけに、得意の安保に絡んだ外遊は良い気分転換になったのでしょう」


石破首相のXで、夫人が大量露出


 その解放感の顕れとも取れるのが、突如始まった佳子夫人の大量露出だ。石破首相のXを確認すると、外遊中に投稿された写真のうち実に15枚に夫人の姿が収まっている。中でも物議を醸したのが、ハノイの夜景写真と併せて投稿された一枚。佳子夫人は、蝶や花の絵柄があしらわれた白色のロングドレス姿だ。この投稿に対し、〈首相夫人が着るのには若すぎる〉〈下着を着用していないように見える〉などと否定的なコメントが殺到した。



注目を集めた白色のロングドレス姿


 印象戦略コンサルタントの乳(う)原(はら)佳代氏が解説する。


「このワンピースは、主に20代から30代を対象とした衣装ブランド『スナイデル』のものと見受けます。秋篠宮さまの58歳の誕生日に撮影された写真で、佳子(かこ)さまがお召しになっていたブランドとしても知られます」


ベトナムへの敬意を感じる衣装


 なんと、あの若きプリンセスと名前の漢字も同じなら、着ているブランドも同じなのだ。だが、乳原氏はこう続ける。


「若者向けではありますが、エイジレスに着こなされ、衣装からは季節の小さな花々が豊富なベトナムへの敬意を感じました。控えめながらフォーマル丈で、柔らかく女性的。ファーストレディ同士が打ち解けるのに役立ったと思います」


 実際、「夫人から話しかけにいく場面が多く、首相よりも場に馴染んでいた」(外務省関係者)と、その効果は覿面(てきめん)だったようだ。


「フィリピン大統領夫人との面会時にお召しになった黄色のジャケットの襟には刺繍が施されており、スペインから持ち込まれた刺繍文化が盛んな同国への理解が窺えます。服装による表現は、言語を介さないノンバーバルコミュニケーションの一種。全体的に佳子夫人なりの相手国への配慮や歩み寄りが感じられました」(前出・乳原氏)


「奥さまは、総理より総理だ」


 ファーストレディ外交に積極的だった佳子夫人。地元・鳥取県からもこんな声が聞こえてくる。


「奥さまは、総理より総理だ」——。


 石破首相の女性後援会「さつき会」八(や)頭(ず)郡(ぐん)会長の片山悦子氏が語る。


「石破先生が総理になって以降、奥様が役員会に駆け付けてくれたことがありました。会では、先生のだらしない食べ方やテレビで肘を突いて話す態度に対して厳しい声が上がり、『あれは良くないわね。止めさせるわ』と責任を持って受け止めていた。この地域の票は、先生より佳子さんに向けられたものが多いです(笑)」


夫人アピールで回復を図っているのか?


 長年地元を守ってきた夫人が東京の首相公邸に移り住んだのは、今年1月のこと。当初は「勝手にスーパーにも行けないのね。自由が利かなくて驚いた」と零していた一方、こんな決意を固めていた。


「とにかく食事には責任を持たないと。なるべく手作りを食べさせたい」


 内助の功を発揮する妻に対して、石破首相は「あの人はタフだね」と口にしていたという。


 自民党関係者が話す。


「首相のSNSにこれだけファーストレディが登場するのは異例のこと。運用担当は主に吉村麻央秘書官のようです。支持率が低迷するなか、首相としては、夫人アピールで回復を図ろうとしているのでしょう」


“官邸の佳子さま”のSNS露出は今後も増えそうだ。


(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月15日号)

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