「退職代行」使われた企業1位は?モームリ系列が発表 「トップ10の半数以上」占める業界も

2025年5月20日(火)17時20分 J-CASTニュース

退職代行サービス「退職代行モームリ」の運営会社、アルバトロス(東京都品川区)の系列サービス「MOMURI+」公式Xが2025年5月19日、「退職代行を利用された企業ランキング」を10位まで発表した。

1位の企業では「ここ3か月で約30回の依頼」が

MOMURI+は「モームリ」に蓄積された退職代行利用実績のビッグデータを活用し、離職率低下を目指して、労働者には情報開示、企業にはコンサルティングを行っている。

Xで公開された「退職代行を利用された企業ランキング」によると、1位は「人材派遣会社」で131回だった。2位は「コンビニチェーン」、「人材派遣会社」(75回)、4位は「人材派遣会社」(71回)、5位は「運送会社」、「食品製造会社」(58回)、7位は3社続けて「人材派遣会社」(57回)、10位は「運送会社」(56回)となっている。

続く投稿では、「1位の企業では、ここ3か月で約30回の依頼があり、3日に1回は退職代行から連絡が来ていることになります」と明かし、「退職代行データ35,000件のうち、派遣社員の利用はわずか4.6%ですが、人材派遣会社がトップ10の半数以上を占めています。このデータひとつをとっても、見逃せないことは沢山あります」と伝えた。

「業種ランキング」トップ5も公開

アルバトロス代表取締役・谷本慎二氏は同日、先の投稿に対して「人材派遣会社の中でも『派遣されている社員』の利用率が高いです」と補足した。中には離職率の改善に努める企業もあるとフォローする一方、次のように業界の課題を指摘した。

「しかし派遣先企業に問題がある場合があったり、従業員の数で利益が変わる為、退職=利益減となり、安易に退職を認められないシステムの悪循環にもなっています。退職代行との相性が良い派遣業のシステム自体を見直す段階に来ているのかと考えます」

人材派遣の離職率を下げる方法としては「希望があればすぐ配属先を変えれる体制を作る」「配属先を候補から選べるようにする」「退職を引き留めない」の3点を挙げ、「これを人材派遣の管理職の方に伝えると毎回すごく渋い顔をされますが、これが実現できれば代行利用は激減します」とも伝えた。

ほかにもMOMURI+は「退職代行を利用された36281名の最新業種ランキング」として、

1位:サービス業 5607名(15.45%)
2位:製造業 3758名(10.36%)
3位:医療関連 2968名(8.18%)
4位:営業 2808名(7.74%)
5位:販売業 2743名(7.56%)

と結果を紹介し、「母数が多い業種が上がる傾向はありますが、医療関連の退職率は非常に悩ましい問題です」とコメントしている。

J-CASTニュース

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