今夏4か月間の水道基本料金ゼロ…小池都知事が発表、一般家庭800万世帯対象

2025年5月20日(火)20時43分 読売新聞

東京都庁

 東京都の小池百合子知事は20日、都内全ての一般家庭約800万世帯の水道基本料金について、夏場の4か月分を無償化すると発表した。物価高で厳しさを増す家計の負担軽減を図る。

 都によると、月々の水道基本料金は給水管の口径で異なり、都内の一般家庭向けは主に860円、1170円、1460円の3種類。無償化の期間は地域によって異なり、6〜9月または7〜10月の各4か月間で、期間中は、6立方メートル以上使うと量に応じて上乗せされる従量料金のみ徴収される。

 独自に水道事業を行う多摩地域や島部の13市町村には、基本料金の収入相当額を都が交付し、無償化してもらう。関連経費368億円を盛り込んだ補正予算案を6月開会予定の都議会定例会に提案する。

 近年の酷暑で、都内では熱中症による救急搬送者数が増加。室内でエアコンを使わずに熱中症で死亡する事例も相次いでいる。無償化は家計負担を減らすことでエアコンの使用控えをなくし、熱中症を防ぐ狙いもある。

 都は、都議会の自民党、公明党、地域政党「都民ファーストの会」からの要望もあり無償化を決めた。小池知事は20日、報道陣の取材に、「物価高から暮らしを守り、暑さ対策にも資する取り組みだ」と意義を強調した。

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