沖縄県 雨弱まっても土砂災害に警戒 今年全国初「熱中症警戒アラート」が発表

2024年5月22日(水)17時52分 tenki.jp

今日22日、沖縄県でまとまった雨が降り、那覇市など24時間降水量が200ミリ以上の大雨になった所も。雨が弱まっても、明日23日にかけて土砂災害に警戒、注意が必要です。明日23日は次第に前線が北上し、九州から関東の太平洋側は、今日22日より雨が降りやすいでしょう。

那覇市など24時間で200ミリ以上 沖縄県 雨弱まっても土砂災害に警戒

今日22日は、梅雨前線が沖縄付近から本州の南の海上に停滞しています。暖かく湿った空気の流れ込みが続いている沖縄、奄美地方では、昨日21日に梅雨入りしたばかりですが、梅雨入り早々に大雨となっています。
今日22日は、沖縄県の本島中南部を中心に活発な雨雲がかかり続け、午後2時40分までの24時間降水量は沖縄県南城市で217.0ミリ、那覇市で200.0ミリに達するなど、たった1日で200ミリ以上の大雨になった所があります。今日22日は、本島中南部に一時「土砂災害警戒情報」が発表されましたが、午後5時現在、すべての地域で解除されています。※大雨警報は継続中。
午前中に比べると午後は雨の降り方が弱まってきた所もありますが、これまでの大雨で地盤が緩み、土砂災害のリスクの高い状態が続いているため、油断ができません。沖縄本島地方では、今日22日夜遅くまでは土砂災害に警戒してください。

明日23日にかけて沖縄県で局地的に非常に激しい雨

明日23日、沖縄県本島地方では昼過ぎにかけて雨が降り、多い所で1時間に40ミリの「激しい雨」が降る見込みです。再び、大雨災害の危険度が高まる場合があります。低い土地の浸水や河川の増水にも十分注意してください。
先島諸島では、局地的に「非常に激しい雨」が降るでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分な注意が必要です。なお、雨雲の発達の程度によっては、「警報級の大雨」となる恐れがあるため、雨雲レーダーを確認しながら安全にお過ごしください。
明日23日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄本島地方 120ミリ
先島諸島 120ミリ
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上〜80ミリ未満の雨を表しています。滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。十分に気を付けてお過ごしください。

明日23日 梅雨前線やや北上 太平洋側で雨の所も

明日23日は今日22日よりもやや前線が北上する見込みです。
九州は南部を中心に雨で、四国も朝から断続的に雨が降るでしょう。その他の太平洋側も今日22日より厚い雲に覆われて、にわか雨に注意が必要です。近畿は日中、東海や関東は夕方から夜は一時的に雨の降る所があるでしょう。
一方、北陸や東北は、広い範囲で晴れる見込みです。北海道は雲が広がり、夜は所々で雨が降りそうです。
最高気温は、九州から関東は23℃前後の所が多いでしょう。今日22日より低くなる所もありますが、湿度は高いため、ムシムシとした体感となりそうです。場所によっても体感が変わるため、薄手のカーディガンなどがあると温度調節に便利です。
晴れる北陸や東北は今日22日より高く、25℃から28℃くらいまで上がるでしょう。空気はカラッとしていますが、気温が30℃近くまで上がる所もありますので、こまめに水分を補給するなど熱中症に十分ご注意ください。北海道は今日と同じくらいで、23℃前後でしょう。
また、今日22日は、沖縄県八重山地方を対象に今年全国で初めてとなる「熱中症警戒アラート」が発表されました。
明日23日の沖縄県八重山地方は、石垣島や与那国島で30℃まで上がる見込みで、気温も著しく高くなる上に、湿度も高いことにより、熱中症の危険度が極めて高い気象状況になることが予測されます。
まだ体が暑さに慣れていない時期です。エアコンを使用して室内でも涼しく過ごすなど、いつも以上に、熱中症予防のための行動を心がけてください。また、暑さに弱いお年寄りや小さなお子さんにはいつも以上に声掛けを行ってください。
管理者がいる場所やイベントなどでは、責任者が必ず適切な熱中症対策が取れていることを確認するように心掛けてください。

「熱中症警戒アラート」とは 今年から「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始

「熱中症警戒アラート」は、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」です。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。
この暑さ指数が、全国を58に分けた府県予報区等のどこかの地点で、「33」以上と予想した場合、熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートが発表された所では、日頃から実施している熱中症対策を、普段以上に徹底することを心がけてください。
なお、今年からは「熱中症特別警戒アラート」が運用開始となります。こちらは、都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表します。都道府県の枠を超えて暑い状況等が想定されますので、近隣の都道府県においても注意が必要な可能性があります。
発表された場合には、今まで普段心掛けていただいている熱中症予防行動と同様の対応では不十分な可能性がありますので、今一度気を引き締めていただいた上で、準備や対応が必要です。

「熱中症警戒アラート」発表時 とるべき行動は

「熱中症警戒アラート」が発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。

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