キウイはビタミンCなど栄養豊富 皮ごと食べてもOK
2022年5月22日(日)10時0分 ウェザーニュース
2022/05/22 05:00 ウェザーニュース
この時期にスーパーなどでよく見かけるようになるキウイ。ほどよい酸味と甘み、きれいな果肉の色で生だけでなく、さまざまなスイーツにも使われて人気の高い果物です。
日本に輸入されるキウイの約96%がニュージーランド産(2018年、東京税関調べ)で、ニュージーランド産のキウイは今が旬です。国産キウイの旬は秋ですが、日本と反対の南半球に位置するニュージーランドはちょうど今の時期に秋を迎えているのです。
キウイの栄養成分や無駄なく栄養を摂れる食べ方について、ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社PRマネージャー、栗田麻衣子さんに伺いました。
キウイはビタミンCの宝庫
「キウイは、ビタミンやミネラル、食物繊維など健康の維持や増進に役立つ栄養素を豊富に含んでいます。特にビタミンCの含有量は特筆すべきものがあり、イチゴやレモン(果汁)、柿などのビタミンCよりも多く、身近な果物の中でもトップクラス。そして、果肉が緑のグリーンキウイと黄色のサンゴールドキウイでは、サンゴールドキウイの方が豊富です」(栗田さん)
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』では、ビタミンCは1日100mg以上摂取することが望ましいとされていますが、サンゴールドキウイなら100gで152mg含まれているので、1個食べれば、1日分のビタミンCを摂取できることになります。
「ビタミンCは、体をサビつかせる酸化物質が悪さをするのを防いだり、免疫機能を維持したり、メラニン色素の過剰生成を抑えたりと様々な働きをします。
ただ、ビタミンCは体内で合成できず、しかも一定量しか体内に蓄えておくことができないので、毎日ビタミンCを含む食品を摂る必要がありますが、キウイは1個で豊富なビタミンCを摂れるのでおすすめです。
他にも食物繊維、ビタミンE、カリウム、葉酸、ポリフェノールなどが含まれていて、栄養が豊富でしかもバランスのよい果物といえます」(栗田さん)
ニュージーランドでは皮ごと食べる?
調査対象:アプリウェザーニュース利用者
リンゴなどの皮が薄いフルーツは、そのまま皮ごと食べる人も多いですが、キウイフルーツはどうでしょうか? ウェザーニュースが2021年にアンケート調査を実施したところ、やはり95%の人が皮は食べない、と回答しています。
表面の柔毛が気になる人も多いようで、日本では皮をむくか半分に切ってスプーンですくうという食べ方が一般的です。キウイの本場ニュージーランドでは、どうなのでしょうか。
「ニュージーランドでは皮ごと食べる方もいます。実は、キウイフルーツの皮は果肉に劣らず栄養が豊富です。
サンゴールドキウイの場合、皮ごと食べると食物繊維の摂取量が約2倍、葉酸は34%、ビタミンEは32%多く摂取できます。また、総ポリフェノールのうち30%が皮に含まれているので、皮ごと食べた方が栄養分を無駄なく摂取できるのです。
弊社では、キウイフルーツの品質、残留農薬、検疫、トレーサビリティなど、安全性をはじめとするあらゆる項目で独自の基準を設定しているので、軽くキウイの表面を水で洗っていただければ、皮が滑らかなサンゴールドキウイはもちろん、表面に毛のあるグリーンキウイも皮まで食べることができます。
もし表面の毛が気になる場合は、表面を軽くこするなどして毛を落としてください。また、ヘタを取って皮付きのままミキサーに入れてスムージーにすると、あまり皮の食感を気にせずに召し上がっていただけると思います。その他にも、皮付きのままスライスしたり、皮が気にならない方はりんごのように丸ごとかじることもできます。
ただし、消化器系が未発達なお子さんや、消化器系の弱い方は皮をむいて食べてください。また丸かじりの場合は固いヘタ(宿存がく)に十分気をつけてください」(栗田さん)
ちょうど手頃なサイズで食べやすいキウイ。これからの季節は日差しが強くなり、日焼けのケアに役立つビタミンCが特に必要になります。キウイを食べて、これからの時期も健康的に過ごしましょう。
参考資料など
東京税関「キウイフルーツの輸入」(平成31年4月17日)
※サンゴールドキウイの栄養素含有量はゼスプリ インターナショナル調べ