“新緑”ってどんな香り? 入浴剤の“新緑の香り”の正体とは

5月23日(日)11時15分 ウェザーニュース

2021/05/23 10:58 ウェザーニュース

遊歩道や公園など植物に囲まれた場所では、自然と深呼吸をしたくなるものです。特に、爽やかな新緑の香りを好む人は多いでしょう。人を心地よくさせる香りの秘密と効果に詳しい専門家に教えていただきます。

本来の“新緑”はフィトンチッドと青葉アルコール?

私たちが「新緑の香り」と表現するものの正体は、何なのでしょうか。
「新緑の香りとは、樹木から発散されるフィトンチッドに加え、『青葉アルコール』を感じていると考えられます」(株式会社バスクリン製品開発部素材開発グループ・佐々木大輔さん)
フィトンチッドとは、フィトン(phyton・植物)と、チッド(cide・殺す)というロシア語から生まれた言葉です。
「フィトンチッドは、樹木から発出される様々な揮発性(きはつせい)の香り成分の総称です。人に対しては、リラックスやリフレッシュ効果があります。森林浴が人々にとって心地よく、清々しく感じるのは、フィトンチッドの効果もあるといわれています」(佐々木さん) 
フィトンチッドは、“森”をイメージさせる香り。さらに、“新緑”を特徴づけるのが、青葉アルコールです。
「青葉アルコールとは、野菜など植物に含まれる“青くさい”香りの主成分です。新茶の香りや草を刈った後の特有の香りなどにも、青葉アルコールが含まれています」(佐々木さん)
新緑の季節に自然の多い場所へ出かけたくなるのも、この香りを求めての行動だったのかもしれません。

お風呂での“新緑の香り”は!?

香りには天然香料・合成香料によってさまざまな種類があるのですが、これらを系統ごとに分類したのが「ノート」(香調)です。このノートを組み合わせることで、理想の香りに近づけているようです。
入浴剤などでも“新緑の香り”を再現した商品が売られていますが、本来、多種多様な植物が生み出している“新緑の香り”をどのように再現しているのでしょうか?
入浴剤メーカーでもあるアース製薬研究部の梶山陽平さんと、バスクリン製品開発部の佐々木さんに伺ったところ、1つの香りづくりに100種近いサンプルから厳選するなど、工夫を凝らしているといいます。
「同じ森の香りでも、『若葉の森の香り』はやさしい草花、若葉の爽やかさを感じられ、『濃緑の森の香り』では豊かな緑に包まれた気分を感じられるようにしています。
自然な香りをつくるため、実際に若葉が生い茂る森や新緑に萌える森など、形態が異なる様々な森を訪ね、そこで体感したもの、情緒を大切にしながら開発しました。本物へのこだわりから、『青森県ヒバ』から抽出したオイルを配合するなど、素材も厳選しています」(アース製薬・梶山さん)
「『森の香り』は、木々の温もりが感じられるウッディーノートにグリーンノートを加えた香りです。ヒバから抽出したエッセンシャルオイル等を使用しています。
一方『新緑の香り』には、若々しい葉のグリーンの香りに爽やかなシトラスのノートを加えています。爽やかさをイメージするよう、柑橘をアクセントに使っています」(株式会社バスクリン・佐々木さん)
こうした新緑の香りには、リラックス感、リフレッシュ感などを高める効果が期待できるそうです。
「実際に、香りによる自律神経系や中枢神経系(脳波)への効果も確認されています。また、入浴剤の香りの有無で、疲労回復感にも差が生じるという研究結果もあります」(株式会社バスクリン製品開発部フェロー・石澤太市さん)
今年はコロナ禍に加え梅雨入りもはやく、何かとストレスを感じることも多いものです。“新緑の香り”でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

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