長野・岐阜の火山「焼岳」 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ

2022年5月24日(火)9時30分 ウェザーニュース

2022/05/24 09:45 ウェザーニュース

今日24日(火)9時30分、長野県と岐阜県の間にある火山、焼岳(やけだけ)の噴火警戒レベルが、レベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。2011年3月に噴火警戒レベルが導入されてから、警戒レベル2に上がるのは初めてです。
想定火口域から概ね1kmの範囲で大きな噴石に警戒してください。

火山活動の状況及び予報警報事項

焼岳では、山頂付近の緩やかな膨張が続いているなかで、微小な火山性地震が増加しています。
想定火口域から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
▼対象市町村等
火口周辺警報:入山規制等
 長野県松本市 岐阜県高山市
最近の活動では2019年7月に空振を伴う低周波地震が発生し、その後、10月にかけて空振を伴う火山性地震がしばしば起きました。2017年や2018年にも自死活動の活発化がみられています。
また、1995年には山頂の南東約3kmで行われた国道付け替え工事の作業現場で水蒸気爆発が発生し、被害が出た記録があります。

防災上の警戒事項等

想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意してください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

参考資料など

気象庁火山監視カメラ 焼岳 中尾峠

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