全面禁煙の病院敷地内で職員が喫煙、患者らに診療報酬450万円を返還へ…岐阜赤十字病院
2025年5月27日(火)6時35分 読売新聞
岐阜赤十字病院(岐阜市)は、全面禁煙にしていた敷地内で職員16人が喫煙をしていたと明らかにした。禁煙外来の患者などに対し、請求要件を満たしていなかったとして診療報酬計約450万円を返還する。
同病院は2005年5月から敷地内を全面禁煙にした。しかし、昨年12月に敷地内での喫煙を指摘する通報があり、病院が聞き取り調査をした結果、職員の喫煙が発覚したという。
全面禁煙は禁煙外来などの診療報酬の請求要件になっていたため、ニコチン依存症管理料(06年6月〜24年受診分)など患者約750人の診療報酬計約450万円分を患者や健康保険組合などに返還する方針。
喫煙した職員を処分するほか、再発防止策として敷地内禁煙の周知、公益通報窓口の設置などを行う。
同病院は「健康増進を率先して進めるべき病院においてこのような事態が発生したことを深くおわび申し上げる」としている。