焼く、煮る、生? 旬のイカの種類別おすすめ調理法

2022年5月28日(土)5時0分 ウェザーニュース

2022/05/28 05:00 ウェザーニュース

スーパーの魚介類コーナーでもおなじみのイカ。一口にイカといっても世界には数百種類、日本だけでも100種類前後が生息していると言われています。
スルメイカなどは今が旬ですが、種類によって味や食感はちがってきます。旬を迎えているイカの種類別おすすめ調理法を船橋地方卸売市場の株式会社山末本部長、内海貴久さんに伺いました。

イカは「ツツイカ」と「コウイカ」に分けられる

イカは大きく「ツツイカ」と「コウイカ」の2種類に分けられるようです。
「『ツツイカ』は細長い体をしたイカで、うちでも取り扱いが多いスルメイカ、ヤリイカ、アオリイカ、ケンサキイカ、ホタルイカなどが一般的です。『コウイカ』は背中に固い板のような軟骨があり、胴体が太い楕円形をしたイカで、旬になるとスミイカはよく入荷します。
今が旬なのは、スルメイカ、アオリイカ、ホタルイカなどです。ヤリイカはそろそろ旬は終わりです」(内海さん)

ホタルイカは非常に小さく、また茹でたものが多いので区別がつきますが、その他は似たように見える傾向があります。しかし、同じようなイカでもそれぞれに適した調理法があるそうです。
「イカの代表といえるのはスルメイカでしょう。胴が長く、長い足が2本あり、目に膜がないため、目が澄んで見えるのが特徴的です。身に甘みがあるので、刺身、姿焼き、てんぷらなど、どんな調理法でもおいしく食べられます。また、太ってコクのある肝を使った塩辛は絶品です。
ヤリイカはそろそろ旬が終わりますが、耳が胴の半分ぐらいまであるほど大きく、胴がとんがっているのが特徴です。身は薄めで、味は甘みがとても上品です。
生だと硬めのコリっとした食感が特徴的。火を入れると身が薄い分柔らかくなりイカの甘みが増すので、ダイコンやジャガイモなどとの煮物がおすすめです。また、少し小さめなものに米を詰めたイカメシにしても良いでしょう。
アオリイカは、ずんぐりとした胴体と、耳が胴全体を覆っているのが特徴です。身が厚めで食べ応えのあるイカです。
特に生は高級な寿司ネタとしても知られていて、ねっとりとして甘みのあるアオリイカ本来の味が楽しめます。新鮮なアオリイカが手に入った時にはおすすめです。
その他、てんぷらにしてもシコシコとしてボリュームがあります。ゲソは短めですが、加熱するとプリプリコリコリとしてとても良い食感です」(内海さん)
ホタルイカは酢味噌和えや煮物にするとおいしいそうです。
イカには肝機能の向上や血圧上昇を抑える働きがあるといわれるタウリンが豊富です。旬に合わせたイカを選んで、それぞれの特徴にあった調理法でおいしくいただきましょう。

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