寒気の影響で北海道ではカルマン渦出現 北日本と東日本では天気の急変に注意!

2022年6月3日(金)11時40分 tenki.jp

今日6月3日の北海道地方は、上空の寒気や冷たい北東気流の影響で道北・道東方面などを中心に気温の上り方が鈍くなっています。そんな中、利尻島の南側にはカルマン渦といわれる渦状の雲が出現しました。また、北日本〜東日本では大気の状態が不安定となるため、午後を中心に天気の急変には注意が必要です。

利尻島の南にカルマン渦が出現!

カルマン渦とは、上空の低い層を吹く風が高い山や島にぶつかったあと、その後方で渦を巻くような空気の流れが発生する際にできる雲です。冬季に冬型の気圧配置が強まった際、利尻島の南側のほか、東シナ海でも発生するのが知られています。但し発生する条件はいくつかあります。
・雲が発生するだけの海面水温との差が生じる程度の寒気が上空に入ること。
・上空の低い層を吹く風の方向が一定で、かつ、ある程度持続して吹くこと。
・高い山や島の後方に広い海が存在すること。
今日の北海道付近は上空約5,500m付近に4月下旬並みの寒気が入り、また、地上付近〜上空の低い層には北のオホーツク海高気圧から冷たい北よりの気流が吹き続ける予想となっています。利尻島の南側の海域は冬季のほか、この時季にもカルマン渦の発生が時折見られますが、今日は雲の発生には良い条件がそろったようです。

午後は天気の急変に注意!

先にも触れましたが、今日は北日本〜東日本の上空約5,500m付近に4月下旬から5月上旬並みの寒気が入る予想です。このため、北日本〜東日本方面では午後を中心に大気の状態が不安定となりそうです。朝から雲の広がっている北海道から東北地方に加えて、午前は日差しのある首都圏など関東南部でも午後は急な雨の降る恐れがあります。落雷や突風、短い時間に降る急な雨による低い土地への浸水、河川の増水などに十分注意してください。

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