今夜は満月「ストロベリームーン」 明け方「半影月食」も

2020年6月5日(金)19時45分 ウェザーニュース


2020/06/05 19:48 ウェザーニュース

東の空からお月さまが昇ってきました。明日6日(土)明け方に満月の瞬間を迎えます。今夜はゆっくり月を見上げてみてはいかがでしょうか。
また、明日の明け方には「半影月食」が起こります。

今夜の天気は

今夜〜明日6日(土)明け方にかけて、関東から近畿、中国四国地方にかけての広範囲で満月を見ることが出来そうです。上層雲は広がりやすいものの、明るい満月は簡単に見付けられそうです。
東北南部や北陸など日本海側の地域では、前線による雲が通過するものの、その後は見られるチャンスがありそうです。
北海道道北と道東沿岸部は寒気を伴った低気圧の影響を受けて、また九州南部や奄美は梅雨前線の影響でそれぞれ雲が広がり、天体観測は厳しくなりそうです。

6月の満月、英語で“Strawberry Moon”

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
6月は“Strawberry Moon(苺月)”といわれています。
昇りたてのお月さまはイチゴのように赤っぽい色に見えますが、これはこの時期特有のことではありません。夕焼けが赤く見えるのと同じ原理です。月が空高く昇ると、白っぽい輝きになります。

現象おさらい 満月とは

月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射することで輝いて見えています。
そして、太陽の光が当たっている月面の半球が地球から見てどちらを向いているかによって、三日月や上弦、満月、下弦など、見かけ上の形が変わります。
月から見た太陽の方向を基準に、黄経差が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されています。
つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に一直線にならぶ瞬間)を指します。

地球の半影に隠れる「半影月食」

6日(土)4時25分頃(東京)

さらに今回、満月の瞬間を挟む時間帯には「半影月食(はんえいげっしょく)」が起こります。
半影月食とは、月面から見て部分日食が起こっている状態で、今年は3回発生します。
月食という名が付いているものの月が欠けて見えることはなく、グラデーションのように片側が少し暗く見える現象です。照明を半分隠したような状態というと想像しやすいかもしれません。
半影食の始まり:2時46分頃
半影食の最大 :4時25分頃
半影食の終わり:6時04分頃
※全国共通
東日本では食の最大になるころに月の入りと日の出を迎えてしまうので、月の明るさの変化は判別しにくい状況となります。西日本などでは、カメラで撮影してみると月の左下がやや暗いのがわかるかもしれません。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)


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