常温or冷蔵庫、ヘタつきorヘタなし、どっち? ミニトマトの正しい保存方法

2023年6月8日(木)5時10分 ウェザーニュース

2023/06/08 05:10 ウェザーニュース

ミニトマトは一年中出回っている印象ですが、「旬」は6〜10月頃とされています。特に、暑すぎない時季は生育がゆっくりとなるため、まさに梅雨どきの今頃は甘みが増してぐっと美味しくなっているそうです。
このミニトマト、保存方法にポイントがあるそうです。野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

トマトは暑さ、寒さに弱い?

「トマトは暑過ぎたり寒過ぎたりする環境が苦手です。室温が25℃を越えなければ、常温での保存も可能ですが、室温が25℃を超える場合は痛みやすくなり常温での保存が難しくなります。
また、寒い環境にも弱いので、夏場にかけて暑くなる時期は冷やし過ぎないように冷蔵室より温度が高めの野菜室に入れ、食べる直前に冷蔵室に移すようにしましょう」(吉田さん)

そのままはNG、下処理すれば長持ち

ミニトマトはプラケースに入って売られていることが多いですが、買ったまま冷蔵庫保存してもよいのでしょうか。
「ヘタ付きでケースに入っているミニトマトをそのまま冷蔵庫へ、はNGです。ミニトマトはヘタ付きだと呼吸量が増えてしまい、水分やアスコルビン酸(ビタミンC)が減少します。またカビが発生しやすくなります。
特にカビですが、カビの原因となる『真菌(しんきん)』は果実に比べてヘタに数倍も多い、という海外の研究報告もあるそうです。
そこで保存するにはヘタをとってよく洗い、水気を切ってからヘタがあった部分を下にして、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れます。容器のフタをしっかりしめて冷蔵庫にいれておくと長持ちします。ポリ袋でも良いのですが、トマト同士がぶつかって押し合うと水分が出てしまい、カビの原因になりますので注意してください」(吉田さん)

冷凍保存もOK、皮むきいらず

きちんと下処理をして保存したものは4、5日程度はおいしく食べられるそうです。それでもにたくさん入手して食べきれない場合はどうすればよいでしょう。
「食べきれないとあらかじめわかっている場合は冷凍保存がおすすめです。ヘタをとって洗ってから、そのままチャック付き保存袋などに入れて冷凍します。使う際には、流水をあてると皮がつるっとむけるので、そのままソースやスープに調理できて便利です。冷凍すると細胞が壊れてすぐ煮えるので、時短にもなります」(吉田さん)
ミニトマトはトマトと比べると、ビタミンCとβ-カロテンが約2倍、カリウムやカルシウムも多く含まれています。手軽に食べられるミニトマトを美味しく食べて、暑くなる季節に備えましょう。

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