北海道内死亡率、全国の1.5倍超 医療逼迫、治療遅れが要因か

6月11日(金)9時46分 毎日新聞

国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

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 北海道内の再陽性を含めた新型コロナウイルス感染者のうち死者が占める割合は3・1%で、全国平均1・8%の1・5倍以上となっている。5月下旬以降、ほぼ連日2桁が続くなど高い水準で推移し、専門家は変異株の拡大に伴う治療の遅れが要因と分析する。

 毎日新聞が全国の自治体への取材を基にまとめた各都道府県の累計死者数(9日時点)を累計感染者数で割り、死亡率を求めた。最も高かったのは徳島県(死者63人)の3・9%で、福島県(同155人)3・3%、福井県(同34人)3・2%と続き、北海道(同1241人)は4番目だった。感染規模が異なることなどから単純に比較できないが、東京都や大阪府など主要都市と比べても、北海道の高い水準が際立っている。

 札幌医科大の當瀬(とうせ)規嗣教授(細胞生理学)は、道内の感染の主流が従来株から変異株中心にシフトしたことで若年層でも重症化する事例が増えたことなどから、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)したと指摘。その結果、「自宅待機を余儀なくされる患者が多くなり、軽症か重症かの判断が遅れ、治療も手遅れになっている」と分析する。

 當瀬教授は「死者を減らすには、(重症化する前の)なるべく早い段階で酸素吸入をすることが必要だが、(血中の酸素飽和度を測定する)パルスオキシメーターでさえも患者全員に配備されておらず、死者はまだ増え続けるのではないか」と話した。【土谷純一】

 ◆居住地別新規感染者数・10日

保健所がある4市

札幌市    114(4)

函館市      5

旭川市      3

小樽市      3

道発表分・管内別

石狩      24

江別市4、恵庭市4、千歳市3、北広島市2

空知      11

 岩見沢市2

十勝       6

 帯広市1

胆振       5

苫小牧市3、白老町1

渡島       3

 北斗市1

釧路       2

 釧路市2

後志       1

日高       1

 新ひだか町1

上川       1

オホーツク    1

その他・非公表  2(7)

 ※単位は人。カッコ内は死者数

内訳は公表分のみ

毎日新聞

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