【千葉・9歳女児殺害】「面倒くさい事件と思った」「捜索やろうとも思わなかった」 渋谷恭正被告裁判員裁判第8回公判

6月14日(木)21時56分 産経新聞

 昨年3月、千葉県松戸市立六実(むつみ)第二小3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)、ベトナム国籍=が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた元同小保護者会長、渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判第8回公判が14日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれ、渋谷被告への被告人質問が行われた。主な内容は次の通り。

 【事件当日の行動】

 渋谷被告 (リンさんが行方不明になった)平成29年3月24日の朝は子供2人を軽乗用車で小学校に送った。この日は体調が悪く、見守り活動には参加しなかった。その後自宅に戻り、駐車場でたばこを吸って休憩した。

 息子と春休み中に釣りに行く約束をしていたので休憩後、離れた場所に止めてあるキャンピングカーで、釣り道具の確認をした。

 昼になり、再び自宅に戻ると、既に子供たちが家に帰っていた。同居する元妻が仕事から戻るはずなのに帰っておらず、イライラしたので子供には「話し合いに行く」と伝え、午後1時ごろ、家を出て釣りの下見に出かけた。釣り場を求め、千葉県内や埼玉県、茨城県も回り、午後10時ごろ、自宅へ帰った。

 【リンさんの捜索】

 渋谷被告 午後1時ごろ、ともに見守り活動をしている女性から「リンがいなくなった。知らないか」と携帯電話に連絡を受け、「1年の最後に面倒くさい事件だな」と思った。捜索は依頼されていないので、やっていない。やろうとも思わなかった。

 【見守り活動の意義】

 被害者参加弁護士 もし自分の娘が行方不明になって、小学校の保護者会長が動かなかったらどう思うか。

 渋谷被告 通学途中なら親が悪い。親には子供の通学路を守る責任がある。

 被害者参加弁護士 自分の娘が誘拐され、性的暴行を受け、殺されたら犯人を許せるか。

 渋谷被告 許せない。だからこそ、私は自分の子供に付き添って登校しているし、GPS(衛星利用測位システム)付きの携帯電話も持たせている。

 野原裁判長 それならなぜ見守り活動をするのか。子供に付き添えない親や、携帯電話を子供に持たせられない親もいる。そういう社会の中で、子供を守るのが見守り活動ではないのか。

 渋谷被告 見守り活動といっても、小学生が道路を横断するのを補助するような交通安全の活動だった。

産経新聞

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