七十二候「梅子黄」 この頃の梅は梅干し以外で活躍

2022年6月16日(木)5時0分 ウェザーニュース

2022/06/16 05:00 ウェザーニュース

16日(木)からは「梅子黄(うめのみきばむ)」です。
昨日、東北地方でも梅雨入りが発表され、全国的に雨の季節を迎えています。この「梅雨」という言葉の由来は、梅の実が熟す時期の雨という意味から名付けられたとも言われています。

梅の季節到来

この時期は、梅にとって生長の季節。
「外出はあんまりできないし、家にいてもジメジメムシムシするし、もうやだ…」
と、私たちなら思ってしまいますよね。しかし、生長するためにたくさんの水が必要な梅たちは梅雨が大好き!恵みの雨を受けてどんどん大きく、そしてどんどん美味しくなっていきます。

収穫時期で用途が違う!?

6月上旬〜中旬、いよいよ梅の収穫がスタート。この時の梅はまだ青々としています。
「え!青い梅って美味しいの?」
青い梅は酸味が強く、梅が持つ本来の風味を一番感じることができます。
ただ、実は硬く、シソの色が染み込みにくい状態なので、梅干しではなく梅酒やシロップ漬けにすると美味しくいただけます。
6月下旬〜7月上旬になると、今度は黄色く熟した梅の収穫を行います。日本人に馴染みのある梅干しは、柔らかく甘味が出てきたこちらの実を使って作られます。

梅栽培にピッタリの土地

梅が有名なところと言えば、和歌山県。収穫量は長年日本一となっています(農林水産省より)。
和歌山県は、黒潮暖流の影響で1年を通して温暖な気候となっています。加えて、梅雨の時期はたっぷりと雨が降ります。また、水はけがよく、適度に水分を保つことができる土壌も兼ね備えているので、たくさんの梅を生産・収穫することができるのです。
恵まれた土地で作られた梅を食べて、暑くなるこれからの時期を乗り切りましょう!

参考資料など

農林水産統計「管内主産県の令和元年産うめの結果樹面積、収穫量及び出荷量−収穫量は前年産に比べ2割を超える減少−歌山県 )」http://www.maff.go.jp/kinki/toukei/toukeikikaku/yotei/attach/pdf/2016-22.pdf
【参照・参考元】
梅の月向農園「みなべの気候と海流」http://minabe.net/gaku/minabe/kikou.html
梅の月向農園「梅の一年」http://minabe.net/barcharu/harvest01.html
梅の月向農園「みなべの土壌と梅栽培」http://minabe.net/gaku/minabe/dojyou.html
紀州梅苑「梅との一年」http://www.kishu-baien.co.jp/store/ume_minabe.htm

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