これで通学してるのか!小中学生のカバンが重すぎる

6月21日(水)6時6分 JBpress

小中学生のランドセル、カバンはどんどん重くなっている?(写真はイメージ)

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 私には、娘の子供で小学校3年生と中学校2年生の孫がいる。ちょうど1年程前になるが、娘の家を訪ねた際、孫(当時は小学校2年生)が学校から帰ってきた。そのランドセルを持って驚いた。あまりにも重いのだ。

 我が家は妻と2人暮らしなので、米は毎回5キロずつ購入する。それよりも相当重く感じたので、おそらく6キロ以上はあったのではないか。思わず「こんな重いのを毎日背負っているのか!」と声を上げてしまった。

 この2時間ぐらい後に、中学1年生(当時)の孫娘が帰ってきた。そのカバンを持ってみて、さらに驚いた。小学生のカバンよりさらに重いのだ。おそらく10キロ前後はあったと思う。さらに手には小さなバッグも抱えている。

 正気の沙汰ではない。これではいじめではないかと思ったものである。文科省や教育委員会、教師は、この実情を何とも感じていないのだろうか。

 日本テレビの朝の情報番組に、「スッキリ!!」というのがある。同番組では、東京近郊の公立中学校の生徒25人を対象に下校時にアンケート調査を行い、持っていた通学カバンやバッグを計ってみたそうである。そうすると25人中23人が「荷物が重い」と回答し、カバンとバッグ合わせて計量したところ8〜9キロ、なかには17キロという生徒もいたそうだ。

 西日本新聞によると、「ゆとり教育」時代の教科書と現在の教科書では重さが違うそうである。国語、数学、社会、理科、英語の5教科の教科書をそろえて重さを量ったところ、「ゆとり教育」時代は1.8キロだったのに対し、現在は2.6キロと約1.5倍になっていたそうである。

「スッキリ!!」によると、埼玉県草加市の中学校では、この5教科の補助教材が18冊もあるという。「ゆとり教育」で日本の子どもたちの学力が低下したと批判されたことから「脱ゆとり教育」に転換した結果、こういうことになったそうである。

 また西日本新聞によると、2007年に全国学力テストが復活してから、学力志向が強まり、ファイルにとじるプリントも増える傾向にあるという。教科書、補助教材、プリント等々、重くなるはずである。

「重いカバンを持つと体が鍛えられる」という教師もいるそうだが、10キロ以上となれば、薪を背負っていた二宮尊徳よりも重いものを持っていることは間違いなさそうである。体を鍛えるどころか、変調を来す恐れだってある。

「ゆとり教育」時代の5教科の教科書で1.8キロだって、決して軽くはない。そもそも重い材質の紙を使っているからだ。ファッション雑誌や婦人向けの雑誌もあきれるほど重い。私の妻も婦人雑誌を定期購読しているが、それが買い物帰りなどに郵便ポストに入っているとがっくりとなる。重い荷物に、重い雑誌だからだ。

 教科書も、教材も必要だとすれば、もっと軽い材質の紙に変更すべきではないか。

 我々の子ども時代は、本当に物がない貧しい時代だった。教科書も、弟や妹に使い回ししたものだ。今の時代はそういうこともないだろう。何も丈夫な紙にする必要はない。1年もてばいいのだ。写真だって、ファッション雑誌ほどきれいでなくてよいはずだ。

 教育関係者には、カバンの重さ解消を真剣に考えてもらいたい。


駅のホームドア設置を加速すべし

 最近、何とかしてほしいと願うことをもう1つ挙げる。

 私は東武東上線沿線に住んでいる。東京で早朝の会合での講演がある時や、テレビ出演で大阪などに出張する時は、東京のホテルに泊まるか、大阪に前日に行ってホテルに泊まることにしている。東上線で人身事故が起こってしまうと、間に合わなくなるからだ。

 残念だが、東上線が事故で止まることは少なくない。西武池袋線やJR埼京線に乗り換えることもあるが、相当遠回りになってしまう。

 人身事故の発生が、どういう事情で起こっているのかは分からないが、視覚障害者のホームからの転落事故もある。だが転落事故は、視覚障害者だけの問題ではない。実際、怖くなるようなホームも少なくない。

 浦和に住んでいる孫に会うときは、JR武蔵野線を利用し、南浦和駅でJR京浜東北線に乗り換えるのだが、京浜東北線のホームが本当に狭い。武蔵野線の電車が到着するたびに、居場所を確保するのが難しいほど人があふれ返る。

 地下鉄の東京メトロや都営地下鉄は、ほとんどの駅でホームドアが設置されているように思うが、私鉄の場合、まだほとんど設置されていない。JRの場合も山手線は比較的設置が進んでいるが、他はそうでもない。

 相変わらず東京一極集中がまだまだ進んでいる状況下で、東京や首都圏の鉄道はどの路線もホームは利用者であふれ返っている。

 鉄道会社にとっては、多額の投資を必要とする事業ではあるが、電車の安全運行だけではなく、利用者の安全の確保も最大の使命であるはずだ。かつては、どの駅のホームにも駅員が配置されていた。これだけでも人身事故の低減に大いに役立っていた。だが今はよほど大きな駅でない限り、駅員は配置されていない。

 鉄道の安全運行が、技術の進歩と共に格段に向上してきたことは大いに結構なことだが、さらなる安全性の向上のため、ホームドアの設置を画期的に進めてもらいたいと切に願う。

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筆者:筆坂 秀世

JBpress

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